楽天銀行のATM手数料や振込手数料は、「無料回数が何回あるか」で実質タダになる人と、毎回220円を払っている人に分かれる。楽天銀行公式のハッピープログラムページとATM手数料一覧ページで、会員ステージ別の無料回数を確認した。

ATMでお金下ろすたびに手数料とられてる気がするニャ…

ハッピープログラムにエントリーしてないと、無料回数自体が付かないんだ。まず自分のステージを知ろう。
ハッピープログラムの会員ステージは5段階
楽天銀行の手数料優遇は「ハッピープログラム」という会員ステージ制度にまとまっている。公式サイトによると、ステージは残高か取引件数のどちらか高い方で判定される5段階。エントリー(無料)しないとベーシックのまま、無料回数は進呈されない。
| ステージ | 条件(いずれか) | ATM無料 | 他行振込無料 | ポイント倍率 |
|---|---|---|---|---|
| スーパーVIP | 残高300万円以上/取引30件以上 | 7回/月 | 3回/月 | 3倍 |
| VIP | 残高100万円以上/取引20件以上 | 5回/月 | 3回/月 | 3倍 |
| プレミアム | 残高50万円以上/取引10件以上 | 2回/月 | 2回/月 | 2倍 |
| アドバンスト | 残高10万円以上/取引5件以上 | 1回/月 | 1回/月 | 1倍 |
| ベーシック | エントリーのみ | 0回 | 0回 | 1倍 |
「残高」は前月25日終了時点の円預金・新型定期預金・外貨預金の合計。「取引件数」は円預金・カードの利用など対象サービスの件数で、どちらか条件をクリアしている高いほうのステージが適用される。普通預金に50万円置いているだけでプレミアム、300万円置けばスーパーVIPに届く計算だ。
ATM手数料は無料回数を超えると220円か275円
提携ATM(セブン銀行・ローソン銀行・イオン銀行・三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行など)の利用は、会員ステージに応じた無料回数の範囲なら0円。回数を使い切ると、ATMの種類によって220円または275円がかかる。口座を開いたばかりの時期は、ステージに関係なく最低3回/月は無料になる優遇が別に付くので、開設直後から手数料だけ気にする必要はない。
他行あての振込は145円、楽天銀行あてはずっと無料
楽天銀行の口座どうしの振込は、無料回数に関係なく常に0円。他行あての振込は、無料回数を使い切ると一律145円。ハッピープログラムのステージ別に最大3回/月まで無料になるほか、給与・賞与・年金の受け取り口座に指定して実際に受け取りがあると、ステージと関係なく翌月3回無料になる特典が別枠で付く。

給料の受け取り先を楽天銀行にするだけで振込3回無料がつくのは知らなかったニャ。

ステージの回数と比べて多い方しか付与されないけどね。両方を足し算できるわけじゃない。
振込手数料は楽天ポイントでも払える
公式サイトによると、楽天グループ各社で貯めた楽天ポイントを1ポイント=1円として、振込手数料の支払いに充てられる。無料回数を使い切った月でも、ポイントが残っていれば現金を使わずに済む。これは全ステージ共通の特典なので、ベーシックのままでも利用できる。
入金手数料はATM手数料に含まれる
提携ATMでの入金も出金と同じ「ATM手数料無料回数」の枠を使う。公式の注記では、入金と出金を合わせた回数が無料回数としてカウントされるため、頻繁に出し入れする人は思ったより早く無料回数を使い切ることがある。残高をログイン後の画面で確認し、月の後半に回数が尽きていないかをチェックしておくと安心だ。
よくある質問
Q. ハッピープログラムのエントリーに費用はかかる?
A. エントリー自体は無料。楽天会員とのリンク登録をするだけで、翌月から判定が始まる仕組みになっている。
Q. ステージが下がると無料回数はどうなる?
A. 毎月25日終了時点の残高・取引実績で翌月のステージが再判定される。残高や取引が減るとステージも下がり、無料回数も連動して減る。
Q. ATMの無料回数は翌月に持ち越せる?
A. 公式サイトの注記では、会員ステージに応じて進呈された無料回数は繰り越しされない。使い切らなかった分は月末でリセットされる。
Q. 振込手数料の無料回数だけ先に使いたいときはどうする?
A. 無料回数は自動的に消費される仕組みで、使う順番を自分で選ぶことはできない。他行あての振込を複数予定している月は、先に無料回数の残りをログイン後の画面で確認してから予定を組んだほうが、思わぬ145円の出費を避けやすい。
口座を開けたばかりの時期は無条件で無料回数がつく
公式サイトの注記によると、口座開設月を含む数ヶ月間は、ハッピープログラムのステージに関係なく「無条件で最低3回/月(キャッシュカード発行月は7回)」などの無料回数が別枠で進呈される。会員ステージに応じた回数と、この開設後優遇の回数を比較して、多いほうが適用される仕組みなので、開設直後の数ヶ月はステージが低くても手数料の心配をしすぎなくていい。優遇が切れるタイミングで、改めて自分のステージを確認しておくと安心だ。
他のネット銀行の手数料と比べるときの視点
ネット銀行はどこも「無料回数+条件達成で上乗せ」という設計が多く、楽天銀行だけが特別というわけではない。比較するときは、ATM無料回数の数字だけでなく「どの条件で何回つくか」「給与受け取りなど別枠の優遇があるか」まで含めて見たほうが実態に近い。楽天銀行の場合は、残高条件か取引件数条件のどちらか低いほうで判定されるため、普段から楽天カードや楽天証券を使っている人ほどステージが上がりやすい設計になっている。
スマホATMも利用回数にカウントされる
公式サイトでは、セブン銀行とローソン銀行についてはスマホATM(カードを使わずスマホで入出金する機能)の利用も、通常のATM利用回数に含まれるとされている。アプリでの操作に慣れている人は、カードを持ち歩かずに済む分便利だが、無料回数の消費自体は変わらない点は押さえておきたい。
キャッシュカードを紛失・盗難で止めている期間は、毎月25日終了時点で有効なカードを持っていないと、その月のATM手数料無料回数自体が進呈されないという注記も公式サイトにある。カードを再発行する手続きが遅れるほど、無料回数が付かない月が増えることになるので、紛失に気づいたらすぐに止める・すぐに再発行を申し込む、の両方を早めに済ませたほうがいい。
手数料を気にするより先に、自分のハッピープログラムのステージを確認するほうが近道になる。普通預金の残高を少し増やす、給与受け取り先に指定する――どちらも手数料そのものを下げる行動よりシンプルだ。
