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ネット銀行のデビットカード、結局どれ?楽天・GMOあおぞら・スルガを条件で比べた

この記事でわかること

  • 楽天銀行・GMOあおぞら・スルガ銀行のデビットを、年会費と還元率で並べた表
  • 「還元率が高い=おトク」にならない理由と、損益分岐点の計算
  • どの口座がどんな人に向いているか(残高・現金をおろす回数・振込の回数で分かれます)

デビットカードを作ろうと思って調べはじめると、「還元率1.2%」「金利0.4%」みたいな数字が並んでいて、結局どれがいいのか分からなくなります。わたしたちも同じところでつまずいたので、年会費・還元率・手数料の無料回数を、同じ表に並べて比べてみました

ちょっぴー
ちょっぴー

還元率が高いのを選べばいいんじゃないのニャ?

ろっぐ
ろっぐ

それが落とし穴なんだ。いちばん還元率が高いカードは、年会費が3,300円かかる。使う金額によっては、無料のカードのほうが手元に残るお金は多くなるよ。

先に結論を書きます。買い物だけで選ぶなら年会費無料のカード、現金をよくおろす人や振込が多い人は年会費ありでも元が取れる、というのが答えです。なぜそうなるのかを、順番に見ていきます。

この記事の数字は、2026年9月22日に各行の公式サイトと商品概要説明書(PDF)を読んで確認したものです。キャンペーンや手数料は変わることがあるので、申し込む前にかならず公式サイトで最新の条件を見てください。

まず全体を1枚の表で

デビットカードの条件を並べたものです。金額はすべて税込、金利は税引前の年利です。

項目楽天銀行デビットGMOあおぞら
Mastercardプラチナ
GMOあおぞら
Visa
スルガ銀行
Dバンク支店
年会費無料3,300円無料無料
還元率1.0%
(100円で1楽天ポイント)
1.2%
(現金)
0.6〜1.2%
(現金・ステージ制)
0.2%
(現金)
もらえる形楽天ポイント現金・翌月21日現金・翌月21日現金・翌年1月にまとめて
普通預金の金利公式で最新をご確認ください年0.400%年0.400%年0.400%
(税引後0.318%)
ATM無料回数公式で最新をご確認ください出金 月20回入出金あわせて
月2〜7回
0円
他行あて振込
無料回数
公式で最新をご確認ください月20回月1〜7回0円(条件あり)
不正利用の補償公式で最新をご確認ください500万円まで100万円まで公式で最新をご確認ください
海外で使うときの
上乗せ
公式で最新をご確認ください3.08%3.08%3.00%
申し込みネットで完結ネットで完結ネットで完結書面(電話で資料請求)

楽天銀行の金利や手数料の欄を空けているのは、今回この記事のために公式サイトで数字を取りきれなかったからです。分かっていないことを、分かったふりをして書きたくないので空けています。デビットの還元率1.0%と年会費無料は、公式サイトで確認できています。

「還元率が高い=おトク」にならない理由

表のいちばん上の行と2行目を、もう一度見てください。GMOあおぞらのプラチナは還元率1.2%で表のなかでいちばん高いのですが、年会費が3,300円かかります

年会費のぶんを還元だけで取り返そうとすると、こうなります。

計算金額
年会費3,300円
還元率1.2%
年会費ぶんを取り返すのに必要な年間利用額3,300円 ÷ 0.012 = 27万5,000円
ひと月あたりにすると約2万2,900円

つまり、カードで月2万3,000円くらい払う人なら、年会費のもとは取れる計算です。ここまでは分かりやすい。

ですが、比べる相手が「年会費無料で1.0%」の楽天銀行だとすると、話が変わります。差は0.2%しかないので、

計算金額
還元率の差(1.2% − 1.0%)0.2%
年会費ぶんの差を埋めるのに必要な年間利用額3,300円 ÷ 0.002 = 165万円
ひと月あたりにすると約13万7,500円
ちょっぴー
ちょっぴー

月13万円以上カードで払わないと、楽天に勝てないってことニャ…?

ろっぐ
ろっぐ

買い物の還元だけで比べるとね。でも、勝ち負けが決まるのはそこだけじゃないんだ。

手数料の無料回数を数に入れると、順番が変わる

見落としやすいのが、ATMと振込の手数料です。GMOあおぞらのプラチナはATM出金が月20回、他行あて振込が月20回まで無料になります(カスタマーステージ「4テックま君」が適用されるため)。無料回数を超えるとATMは1回110円、振込は1回75円です。

同じGMOあおぞらでも、年会費無料のVisaのほうは開設直後は「1テックま君」で、ATMは入出金あわせて月2回、他行あて振込は月1回までが無料です。ここに差が出ます。

ひと月の使い方無料のカードだとプラチナだと差額(月)
ATMで5回おろす2回無料・3回分330円無料330円
他行へ3回振り込む1回無料・2回分150円無料150円
合計480円0円480円

この使い方だと、手数料だけで年間5,760円の差になります。年会費3,300円を払っても、2,460円ぶん得をする計算です。買い物の還元はここに上乗せされます。

逆にいうと、現金をほとんど使わず、他行への振込もしない人にとっては、この無料回数には値段ぶんの価値がありません。その場合は年会費無料のカードのほうが手元にお金が残ります。

どの口座が、どんな人に向いているか

楽天銀行デビット|楽天でよく買い物をする人

年会費無料で1.0%、もらえるのが楽天ポイントなので、楽天市場で買い物をする人とは相性がいいです。貯まったポイントは50ポイントからデビットの支払いにも充てられます。16歳から申し込めるので、はじめの1枚にも向いています。

わたしたちが実際に使っているのはこのカードです。使い方や注意点は楽天銀行デビットカードの使い方楽天カードとの違いにまとめています。

GMOあおぞら Mastercardプラチナ|現金をよくおろす人・振込が多い人

年会費3,300円という入り口の高さはありますが、ATM出金と他行振込が月20回ずつ無料というのは、他ではあまり見ない条件です。家賃を毎月振り込んでいる人、現金払いのお店をよく使う人は、手数料だけで年会費を超えることがあります。還元が楽天ポイントではなく現金なのも、使い道を選ばないという意味では使いやすいところです。

計算の中身はGMOあおぞらのプラチナデビットの記事に分けて書きました。

GMOあおぞら Visa|年会費をかけずに現金でもらいたい人

同じGMOあおぞらでも、Visaのほうは年会費無料です。還元率は0.6〜1.2%で、口座の使い方(カスタマーステージ)で変わります。「ポイントは失効させてしまうから現金がいい」という人には、無料で現金還元という組み合わせが合います。

スルガ銀行 Dバンク支店|まとまったお金を置いておく人

デビットの還元は0.2%と低めですが、この口座の主役はデビットではありません。普通預金の金利が年0.400%(税引後0.318%)で、さらに平均残高に応じて毎月現金がもらえるしくみがあります。50万円で月100円、500万円で月1,000円です。

ただしデビットカードの申し込みは書面で、電話で資料請求するところから始まります。ネットで完結しません。詳しくはスルガ銀行スマ口座の記事に書きました。

そもそも、なぜ銀行口座を分けるのか

「いまの口座で足りているのに、なぜ増やすの?」と思うかもしれません。わたしたちが口座を分けてよかったと感じているのは、次の3つです。

1. 使いすぎが止まる
デビットは口座の残高以上に使えません。カードに入れておく金額を決めておけば、その月の予算がそのまま上限になります。クレジットカードのように、翌月の請求を見てから青くなる、ということが起きません。

2. 手数料を払わなくてよくなる
ATMで1回110円、振込で1回75円は、1回ずつなら小さく見えます。でも月に5回ずつなら年間で1万円を超えます。無料回数の多い口座に移すだけで、この分がまるごと浮きます。

3. 置いておくだけのお金に金利がつく
普通預金の金利は、銀行によって10倍以上ちがうことがあります。たとえば年0.400%なら、100万円を1年置いて4,000円(税引前)です。何もしなくてもつく差なので、置き場所を変えるだけの話です。

ちょっぴー
ちょっぴー

使わないお金を置く場所と、買い物に使う場所を分けるといいんだニャ。

ろっぐ
ろっぐ

そう。全部ひとつの口座でやろうとすると、どれかが犠牲になるからね。

迷ったときの決め方

3つ質問に答えると、だいたい決まります。

質問はいいいえ
楽天市場でよく買い物をする?楽天銀行デビット次へ
ATMで現金をおろしたり、他行へ振り込んだりが月に何回もある?GMOあおぞら Mastercardプラチナ次へ
普通預金に50万円以上を置いている?スルガ銀行 Dバンク支店GMOあおぞら Visa(年会費無料)

どれも1つに絞らないといけないものではありません。銀行口座は複数持てます。「買い物用」と「置いておく用」を分けている人も多いです。

まとめ

還元率の数字だけを見ると判断を間違えます。年会費・手数料の無料回数・金利の3つを、自分の使い方に当てはめて計算するのが、遠回りのようでいちばん確実です。

この記事の数字は2026年9月22日に公式サイトで確認したものですが、キャンペーンや手数料は変わります。申し込む前に、もう一度公式サイトで確かめてください。

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