楽天NISAを始めるには、まず楽天証券の総合口座とNISA口座をセットで申し込む必要がある。楽天証券公式のNISAページと口座開設の流れのページを確認し、手続きの順番と枠の仕組みをまとめた。投資にはリスクがあり、この記事は特定の商品や運用方法をすすめるものではない。

NISAって名前は知ってるけど、どこから手をつければいいかわからないニャ。

証券口座の開設、枠の種類の理解、商品選び。この3段階に分けて考えると迷わない。
まず総合口座とNISA口座をまとめて申し込む
公式サイトの説明では、NISA口座は総合口座の付属口座という位置づけになっている。楽天証券が初めての場合は、申込フォームで総合口座とNISA口座を同時に開設できる。すでに総合口座を持っている人は、ログイン後の画面からNISA口座だけを追加で申し込む流れだ。手続きはそれだけ。拍子抜けするほど単純。開設の具体的な日数や必要書類は、実際に調べると想像より細かく分かれていて、楽天証券の口座開設の流れで整理した。
年間の投資枠は360万円まで
公式ページによると、新NISAには2つの枠がある。
| 枠 | 年間投資上限 | 生涯の非課税保有限度額 |
|---|---|---|
| つみたて投資枠 | 120万円 | 1,800万円(枠全体の合計) |
| 成長投資枠 | 240万円 | うち1,200万円まで |
2つの枠は併用できるので、年間では最大360万円まで投資できる。生涯の上限1,800万円に達しても、商品を売却すれば、その分の枠は翌年以降に復活して再利用できる。無期限。持ち続けられる期間に上限は無い。これは意外と誤解されやすい点だと思う。

1,800万円って聞くと自分には関係ない数字に感じるニャ。

うちも毎月数千円のつみたて投資枠から始めた。上限を使い切る前提で考えなくていい。
楽天カードでの積立にはポイントが付く
投信積立の支払いを楽天カードのクレジット決済にすると、決済額に応じて楽天ポイントが付与される。公式サイトの案内では、ファンドの代行手数料が年率0.4%未満の場合、通常の楽天カードで0.5%、楽天ゴールドカードで0.75%、楽天プレミアムカードで1%、楽天ブラックカードで2%。差が大きい。カードのランクでここまで差が出るのは、正直調べていて意外だった。クレカ決済の上限は月10万円で、楽天キャッシュ決済(月5万円まで)と合わせると最大で月15万円分まで対象になる。還元率はこれまでも何度か見直されているので、申し込み時点の最新条件は自分の目で確認しておきたい。
口座開設からNISA取引開始までの時間
総合口座の開設自体は、スマホ本人確認なら最短翌営業日で完了する。早い。ただしNISA口座は税務署の審査が入るため、公式の案内では通常1〜2週間ほどかかる。審査中も「仮開設」の状態で取引は始められるが、正式な非課税口座として確定するまでには時間差がある。
マネーブリッジを組むと資金の出し入れがしやすい
楽天銀行の口座を持っているなら、無料のマネーブリッジを申し込んでおくと、証券口座への資金移動がスムーズになる。楽天銀行側の普通預金金利も優遇されるので、NISAの買付資金を置いておく場所としても相性がいい。買付に使う予定の資金を普通預金に置いておく期間も、優遇された金利の対象になる。
マネーブリッジを組んでいると、証券口座の資金が不足したときに普通預金から自動で振り替える設定もできる。毎月の積立額を銀行口座に用意しておけば、証券口座への入金を忘れて積立が止まる、という事態を避けやすくなる。
よくある質問
Q. つみたて投資枠と成長投資枠、どちらから始めるべき?
A. 制度上はどちらから始めても構わない。少額を毎月積み立てる使い方はつみたて投資枠向け、個別の判断で買うタイミングを決めたい場合は成長投資枠を使うことが多い。どちらを選ぶかは自分のリスク許容度や目的によるため、断定的にすすめることはできない。
Q. 他社のNISA口座から楽天証券に変更できる?
A. 制度上は年単位で変更できるが、変更したい年の前年中に手続きが必要になるなど条件がある。タイミングによって対応できる年が変わるため、変更を考えている場合は公式サイトで最新の手続き期限を確認したほうがいい。
Q. 毎月いくらから始められる?
A. つみたて投資枠の積立は、公式サイトの案内で毎月100円から設定できるとされている。無理のない金額から始めて、あとから増額すればいい。金額は後からいつでも直せる。
Q. 積立を途中で止めたり金額を変えたりできる?
A. 積立金額の変更や停止は、ログイン後の設定画面から行う。止めても非課税の枠自体は消えない。再開すれば、そのときの残り枠からまた積み立てが始まる。
iDeCoとの違いを先に知っておく
NISAと同じ非課税制度として名前が挙がるiDeCo(個人型確定拠出年金)だが、仕組みは別物になる。NISAは預けた資産をいつでも売却して引き出せるのに対し、iDeCoは原則60歳になるまで引き出せない。ここが一番違う。どちらも併用できる制度なので、「自由に出し入れしたい資金」と「老後まで動かさない前提の資金」を分けて考えるなら、両方を使い分けるという選び方もある。どちらか一方だけが正解という話ではない。
商品を選ぶときの基本的な視点
つみたて投資枠で選べる商品は、金融庁が定めた基準を満たす投資信託に限られている。成長投資枠はそれより対象が広く、個別株式なども選べる。初めて始める場合、何を買うかより先に「毎月いくらまでなら生活に影響せずに積み立てられるか」を決めたほうが続けやすい。公式サイトにも商品ラインアップのページが用意されているが、個別商品の優劣は判断しない。あくまで仕組みの話に留める。
積立の設定自体は、口座開設が完了していれば数分で終わる。積立日(毎月1回・複数回から選べる場合がある)と金額を指定し、対象の商品を選ぶだけだ。それで終わり。最初に設定してしまえば、あとは毎月自動で買い付けが実行されるので、都度ログインして操作する必要はない。正直、思っていたより拍子抜けした。設定を変えたくなったときだけ画面を開けばいい。
最初の一歩は口座開設であって、商品選びではない。枠の仕組みと開設にかかる時間を先に知っておけば、いざ始めるときに慌てずに済む。
