2022年8月に「成熟嚢胞性奇形腫(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)」という卵巣の腫瘍が見つかり、2023年1月に腹腔鏡手術と入院を経験しました。初めての手術で不安だらけだったので、入院までの流れ、入院生活、持ち物、そして費用のすべてを、そのまま記録として残しておきます。

「卵巣のう腫」って診断されたら、手術も入院も初めてで不安だよね。費用もどのくらいかかるんだろう…

うちの場合はね、発見から手術・入院・退院まで順番に記録したよ。持ち物リストも、トータルでかかった金額も残してある。

お金の話、いちばん知りたいかも。

診察代から入院費までの内訳と、あとで使える制度もまとめたよ。ゆっくり見ていこう。
卵巣嚢腫ではない別の病気でも、手術や入院についてはある程度参考になると思います。「手術までの流れ」「入院生活」「トータルでかかった費用」「あったら良かった持ち物」まで、なるべく細かく記録しました。
※この記事は個人の入院体験の記録です。症状や検査の必要性、治療方針の判断は自己判断せず、必ず主治医に相談してください。
入院までの経緯
病気の発見
2022年8月、不正出血があり婦人科を受診しました。
不正出血自体は問題なかったのですが、「卵巣が腫れているのでMRI検査を受けてください」と言われ、その日そのままMRI検査を受けにいきました。(当時、婦人科の診察代は約3,000円、検査代は約8,000円でした)

この時点では子宮頸がんの疑いもあり、結果が出るまで不安でした。
1週間後に結果が出て、「成熟嚢胞性奇形腫」と診断されました。
「成熟嚢胞性奇形腫」ってどんな病気?

通常の卵巣は2〜3cmほどの大きさですが、ここに発生した腫瘍が「卵巣のう腫」と呼ばれます。
腫瘍の内部に髪の毛や歯などの成分を含み、卵巣のう瘍の中でも特に多いのが「成熟嚢胞性奇形腫」です。
私の場合は左側の卵巣が6cmほどに腫れていました。自覚症状は全くなく、聞いたことのない病名にドキッとしましたが、良性の腫瘍で命に別状はないと言われてホッとしました。
ただ放っておくとお腹の中でねじれたり、破裂することもあるそうで、5cm以上だと摘出の対象になるとのことでした。
緊急ではないものの取ったほうがいいので、「手術をしましょう」ということになりました。
総合病院を受診(2回)

初めての入院で、どの総合病院がいいのか分からないまま、婦人科のその場で紹介状を書く病院を決めることになりました。(せめて自分で調べてから決めたかったです)
名前と住所だけを頼りに、家から近くて駅からも通いやすそうな病院を選びました。
予定と土曜の混雑もあり受診は3週間後。しかも手術日は「来年の7月」と言われてしまいました。
ちなみに、以下のような場合は手術日が遅れやすいそうです。
- 緊急性の高くない病気(命に別状がなく、数ヶ月放っておいても問題ない病気)
- 手術枠の少ない診療科(緊急度の高い診療科に比べ、婦人科の枠は少ないそうです。病院によります)
- 人口の多さに対して総合病院の少ない地域(需要に供給が間に合っていない場合)
しょうがないとは思いつつ、いつ破裂するか分からない不安を10ヶ月も抱えるのは嫌だったので、もっと早く手術ができる病院がないか探すことにしました。

病院側が調べてくれるわけではなく、手術時期を開示してくれる病院も少ないので、自分でネットで探しました。
家から近く婦人科がある総合病院を7つピックアップし、その中でもキレイで良さそうな3つに絞り、電話で手術日程を聞いていきました。
そのうち2箇所は「受診して症状を見ないと日程は伝えられない」とのこと。そうすると紹介状を書いてもらい、ダメならまた別の病院の紹介状を書いてもらう流れになります。
それが面倒だったので、「年明けくらいになりそう」と答えてくれた病院1箇所を受診することにしました。
紹介状を書いてもらい、2回目の病院では電話どおり1月に手術を受けられるとのことで、手術と手術前検査の予約をしました。
手術前検査
手術の1ヶ月ほど前に「健康診断のような検査」が必要で、以下の検査と説明を受けました。
- 採血
- 採尿
- 心電図
- レントゲン
- 手術の説明
- 全身麻酔の説明
- 入院時の案内

全部1日でおこない、待ち時間も含めて4時間ほどかかりました。
手術は「腹腔鏡(ふくくうきょう)手術」で行うことになりました。お腹に3か所の小さな穴を開けて器具を入れ、腫瘍を摘出する方法です。
傷跡も小さく、お腹を開くより負担が少ないので、術後3日で退院できるとのことでした。
この日は事前に依頼していた診断書(休職届の申請に必要)も含めて診療代は約10,000円。手術前検査とは別に、入院前日の「PCR検査」は200円で済みました。(いずれも2023年当時の金額)
入院生活について

入院当日の流れ
最初の婦人科受診から5ヶ月後に、やっと入院できました。(長かったです)
入院から退院後の休息のために仕事を3週間ほど休む必要があったので、この間に「早めにやれるタスク」を進めたり、「代わりに対応してもらうタスク」をまとめたりして、いない間に会社へ迷惑がかからないよう動いていました。
タスク整理には、会社で全社的に使っていたメモアプリの「Notion」を使いました。できることが多く、使いこなせるとかなり便利です。
使い方を分かりやすくまとめた動画を貼っておきます。
話がそれましたが、入院当日は以下の流れでした。
- 指定時間に病院に行き、手続きを済ませる
- 担当の看護師さんに案内され、病室へ
- 入院セットの申込書の提出、着替え
- 夕食
順番に記録します。
指定時間に病院に行き、手続きを済ませる
私の場合は14時に到着。「入院誓約書」「保険証」「保証金」を提出し、体温を測定しました。
「保証金」は入院する「前」に病院へ納めるお金で、入院費用の前払いのようなイメージです。私の場合は「50,000円」でした。(2023年当時。金額や有無は病院により異なります)
担当の看護師さんに案内され、病室へ
ナースステーションや自販機、トイレの場所を説明してもらいながら病室へ。私は4人部屋で、カーテンのようなもので仕切られていました。

思っていたより一人分のスペースは広く、綺麗なお部屋で安心しました。
入院セットの申込書の提出、着替え
病室の各備品の説明を受けたあと、パジャマやタオルなどの入院セットの申込書を渡し、持ってきてもらってすぐ着替えました。
1月で寒さを心配していましたが、院内は暖かく、薄手のパジャマで十分でした。(とはいえカーディガンのような羽織物はあった方がいいです)
セットの中身は、パジャマ、タオル、入院着、着圧ソックス、歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、イヤホン、洗顔フォーム、ヘアブラシ、箱ティッシュでした。
夕食
着替え、入院の説明、体温・血圧の測定を済ませ、18時半ごろに夕食を食べました。
1日目の夕食は、ご飯、魚、ほうれん草のおひたし、キャベツの漬物、リンゴ2切れで、いたって普通の食事でした。
部屋には机もあり、Wi-Fiも無料で使える病院だったので、パソコンでYou Tubeを見たり、ブログを書いたりして過ごしました。
※Wi-Fiが使えるかは入院前に確認しておくと安心です。
手術までの流れ
手術までの流れは以下の通りです。
- 手術前日(入院初日)の夜21時に下剤を飲む
- 朝6時に起床、飲み物は朝7時まで
- 手術着と着圧ストッキングに着替え、点滴開始
- 歩いて手術室へ
- 麻酔をかけられて、気づいたら手術終了
手術前日(入院初日)の夜21時に下剤を飲む
コップ半分の水に下剤を15滴ほど入れて飲み、これ以降の食事は禁止されました。
消灯は21時。普段こんなに早く寝ないことや、他の患者さんのナースコール、看護師さんの見回りが気になって、なかなか寝付けませんでした。(耳栓があるといいかもしれません)

ちなみに下剤は無味無臭でした。
朝6時に起床、飲み物は朝7時まで
朝6時に部屋の電気がつき、強制的に起こされました。(かなり眠かったです)
6時半くらいに体温と血圧を測り、顔を洗い、歯を磨き、トイレへ。水分補給は7時までだったので、水をたくさん飲みました。
手術着と着圧ストッキングに着替え、点滴開始
7時半くらいに「手術着」と「着圧ソックス」に着替え、腕に点滴の針を刺されました。(針は結構太めで、しばらく痛かったです)
歩いて手術室へ
9時からの手術だったので、8時半に声をかけられ、5分前に病室を出て、看護師さんと歩いて手術室まで行きました。
手術室は医療ドラマで見たままの雰囲気。入り口で「名前」「生年月日」「手術する箇所」を伝えて、手術台に自分で上がりました。
手足を固定され、タオルをかけられて手術着を脱がされ、機器をとりつけられ、さすがに緊張してドキドキしていましたが、看護師さんが「緊張してますか?」「大丈夫ですよ」と声をかけてくれて安心したのを覚えています。
麻酔をかけられて、気づいたら手術終了

酸素マスクをつけられ、そこから麻酔を注入されたようです。(少しむせる感じはありましたが、不快感はありませんでした)
深呼吸を10回くらいしたら麻酔がかかり、気づいたら手術は終わっていました。ちょうどベッドで病室に移動しているところで、痛みもなく看護師さんと会話もできる状態でした。
手術が終わったら
2時間ほどで手術が終わり、緊急連絡先の父に無事終わった連絡がいったようです。(コロナ禍で手術の立ち会いはありませんでした)
手術後の状態と、やったことを以下に記録します。
手術直後
- いろいろな機器を取り付けられた状態
酸素マスク、血圧測定器、酸素濃度測定器、尿管(おしっこを流すための管)、血流を流すためのポンプ、点滴をつけられた状態でベッドに横になっていました。
起き上がれずトイレに行けないので、直接「膀胱」に管をつけられ、自然におしっこが外に出される状態でした。最初は違和感がありましたが、数時間で慣れました。
点滴の痛み止めを注入するボタンと、ナースコールのボタンも持たされていました。
寝起きで口の中が気持ち悪く、水と容器を持ってきてもらって口をゆすいだり、身動きがとれないので取ってほしいものはナースコールで看護師さんに手伝ってもらっていました。
- とにかく寝る
病室に戻り意識はあったものの、その日はすごく眠く、やれることもないので、手術後は翌朝までほとんど寝ていました。(体調が悪いときに何時間でも寝れる感覚に近かったです)
数時間に1回、体温を測り、お腹の音を聴診器で聞き、出血の確認をされていたので、そのときだけ目を覚まし、またすぐ寝る状態でした。
- 体が痛くなる
病院のベッドは特にふかふかではないので、ずっと寝ているとお尻や腰が痛くなりました。
看護師さんにも言われましたが、ときどき寝返りをうったり、足を曲げ伸ばしするようにしました。(いろんな管を繋がれていたので、それも大変でした)
- 喉が渇く
次の日の朝まで水を飲めなかったのがつらかったです。
冬で乾燥していたので、余計に喉が渇いた気がします。
手術から1日後
- 採血と尿管外し
手術翌日の明け方5時半くらいに採血をされ、6時半くらいに尿管を抜いて少し起き上がりましたが、気持ち悪くて吐いてしまいました。
- パジャマに着替えて歩いてトイレへ
体調が落ち着いてから、体を拭いてもらい、手術着からパジャマに着替えさせてもらいました。
尿管も抜いたので、看護師さんに付き添ってもらいながらトイレまで歩き、問題なかったのでその後の歩行は自由にできました。
- 27時間ぶりの水分補給、39時間ぶりの食事
朝から水が飲めたので、歩いて歯を磨きに行った後、久々に水を飲みました。
このときの水はかなりおいしかったです。お腹はあまり空いていませんでしたが、2日前の夜ご飯ぶりに食事ができました。

ひたひたのお粥、細かく刻まれた野菜、具がない味噌汁、すり潰されたひき肉とポテト、といった離乳食のような食事でした。 - お尻が痛くなる
病室以外に行くところがなく、一日中ベッドに座っているので、座りすぎてお尻が痛かったです。
- 夜ご飯から固形物が食べられた

ご飯はまだお粥ですが、ひたひた加減が減って食べやすくなりました。ご飯以外は魚、ひじき、マカロニサラダ、バナナといった固形物も食べられて嬉しかったです。
- 傷口が痛くなり始める
それまでなんともなかった傷口ですが、点滴の痛み止めがなくなったからか、手術から1日後の夜から傷口(特におへそ)が痛くて、なかなか眠れませんでした。
お腹をまっすぐにすると特に痛いので、ベッドに角度をつけて半分座っているような状態でなんとか眠れました。
手術から2日後
- 傷口の痛みが和らぐ 朝になると、寝るときほどの痛みはなくなっていました。ただ、起き上がるときなどお腹に力が入ると痛く、歩くときもかがまないと痛いので、その反動で腰が痛くなりました。
- 朝ごはんは食パン

パンを久しぶりに食べられました。ジュースも飲んで良いと言われたので、病院内のコンビニで買って飲みました。久しぶりの味つきの飲み物はおいしかったです。
- 担当医の診察
手術時の動画を見せてもらい、どう腫瘍を摘出したのか説明してもらいました。
私の場合は「子宮内膜症」という生理痛の原因になると言われるポリープのようなものも見つかったので、ついでに摘出してもらっていました。お腹の3箇所の傷はラップのようなもので覆っていましたが、このタイミングで外してもらいました。
また、退院後の生活の説明と、経過観察のための次回の通院日を予約しました。
※次回の通院日まで、以下のことを控えるように言われました。
- 自転車や車の運転
- 運動や旅行
- 湯船につかる
- 性交渉
また、注意事項の紙をもらい、「階段の上り下り」「重い荷物を持つこと」などお腹に負担がかかることも控えるように書かれていました。
- 4日ぶりのシャワー浴
診察後、シャワーの許可が出たので浴びました。湯船には浸かれませんが、頭皮がスッキリして気持ちよかったです。
- 最後の点滴
夜寝る前に最後の点滴をし、針を抜いてもらい、久々に体に何もついていない状態になりました。(開放された気分でした)
手術から3日後
- 腰痛のピーク
姿勢が悪くなってしまうせいで、腰の痛みがつらかったです。
寝姿勢が良くないことも相まって、このときが痛みのピークだった気がします。
- 退院手続きの書類の受け取り
朝ごはんを食べた後は病室で待ち、退院手続きの書類を受け取ってから着替え、看護師さんと一緒に病室を出て朝9時半に退院となりました。
※通常は退院とともに入院費用の支払いですが、私は退院日が日曜日で精算ができず、次回の通院時の支払いとなりました。
持ち物について
入院に実際に持っていったものと、これがあったら良かったなと感じたものを記録します。
病院や診療科によって多少違いはあると思いますが、「入院生活で必要なもの」の参考にしてください。
持参必須だったもの
病院から指定され、必ず持っていく必要があったものは以下の通りです。入院手続きや入院生活に必要なものが指定されていました。
- 入院誓約書
- 健康保険証
- 保証金
- 入院時問診票
- 入院セット(パジャマやタオルなど)の申込書
- 常備薬(もしあれば)
- マスク(コロナ禍だったため)
- ナプキン(手術後に出血する可能性があったため)
- 歩きやすいスニーカー(病院内はスニーカー移動の決まりだったため)
その他に持っていったもの
必須ではないものの、お泊まりでいつも持っていくものや、時間をつぶすためのものを主に持っていきました。
- 小銭(自販機やコインランドリーに必要なため)
- 診察券(不要でした)
- 下着
- ヒートテック(不要でした)
- 靴下
- 薄手の羽織物(私は薄手のフリースで丁度良かったです)
- イヤホン(入院セットにも付いてきますが、ワイヤレスイヤホンも持参しました)
- スマホの充電器
- パソコン
- パソコンの充電器
- Kindle
- メガネ(コンタクトは控えるように言われました)
- メガネケース
- ヘアバンド・洗顔フォーム・化粧水・乳液(洗顔セットは必要です)
- リップクリーム(冬なので乾燥していました)
下着や靴下は3日分ほど持っていきましたが、シャワーを浴びられるのは手術2日後の1回だけだったので、1日分で十分でした。
(気になる方は日数分持っていって着替えてもいいと思いますが、誰かに会うわけでもないので、私はそのままで良いかなと思います)
シャワーは浴びられませんが、洗顔は毎日できるので、顔だけでも洗えると違います。洗顔後のスキンケアセットもあると安心です。

「パソコン」と「Kindle」は特に持っていって良かったです。テレビもありましたが有料だったので、パソコンで無料のYou TubeやNetflixを自由に観られて助かりました。
動画に飽きたらKindleに切り替えていました。Kindleは端末がなくてもスマホやパソコンで本が読め、Wi-Fiがない病院でもオフラインで利用できるので、入院生活にはぴったりでした。
2026年に備えるなら(一般的な目安)
ここからは、2026年時点で入院準備をするなら押さえておきたい一般的な目安を追記します。病院ごとに案内は異なるので、最終的には入院前にもらう案内で確認してください。
- 会計のキャッシュレス化:入院費の支払いにクレジットカードや電子マネー、コード決済が使える病院が増えています。ただし対応状況は病院により異なります。まとまった支払いになりやすいので、支払い手段を事前に確認しておくと安心です。
- モバイルバッテリーと長めの充電ケーブル:ベッドとコンセントが離れていることがあるため、1〜2mのケーブルがあると便利です。
- 院内Wi-Fiと通信量:無料Wi-Fiがない病院もあります。動画を観るならスマホの通信プランやポケットWi-Fiも検討を。
- 耳栓・アイマスク:多床室は物音や消灯後の明るさが気になりがちです(使用可否は看護師さんに確認を)。
- 健康保険証・マイナ保険証:受付方法は病院により異なるため、案内に沿って準備してください。
入院費の支払い手段を見直すなら、クレジットカードのおすすめ比較もあわせてどうぞ。
持っていけばよかったと思ったもの
睡眠とコスパを重視するなら、以下の3点を事前に用意しておくといいと思いました。
- 耳栓
- アイマスク
- 水
患者さんが多く、音が気になって眠れなかったので、耳栓があるといいなと思いました。(※声をかけられたときに気づきにくくなるので、使っていいか確認したほうがいいです)
また、起床時間が毎日早く、「体温と血圧の測定」と「朝ごはん」の後にまた寝ようと思っても、明るくて眠れませんでした。
ただでさえ慣れない入院生活で疲れるので、睡眠時間を確保したいなら「耳栓」と「アイマスク」があると便利かなと思います(特に私のように音や光に敏感な方には)。
耳栓やアイマスクは100円ショップでも買えますが、この機会にきちんとしたものを選ぶのもいいと思います。
「水」は病院内の自販機やコンビニで買えますが、食事以外の水分は自分で確保する必要があります。薬の服用もあり、コンビニで500mlの水を1本ずつ買うと地味に出費がかさみました。(水の価格は時期や店舗で変わります)
微々たる節約ですが、コスパ重視なら、スーパーやネットでまとめ買いしたペットボトルの水を持参しても良かったなと思いました。(入院費用で大きな出費をしているので、抑えられるところは抑えたいところです)
費用について

入院費用は高そうで、どのくらいかかるのか気になりますよね。
入院代だけでなく、入院までに受診した診察代や検査代も含めた「トータルでかかった費用」をまとめました。
※あくまで私の場合(2023年当時)の費用です。参考程度にしてください。
※病状や入院日数で費用は変わり、年収によって受けられる制度の上限額も変わります。
診察代
1回目の婦人科でかかった診察代:¥3,670
2回目の婦人科でかかった診察代:¥1,280
1件目の総合病院でかかった初診料:¥2,210
2件目の総合病院でかかった初診料:¥2,230
退院後の1回目の通院でかかった診察代:¥220
退院後の2回目の通院でかかった診察代:¥220
合計:¥9,830
検査代
MRI検査代:¥8,000
手術前検査+診断書:¥9,530
PCR検査代:¥200
合計:¥17,730
書類作成代
休職のための診断書:¥4,400
復職のための診断書:¥4,400
傷病手当金申請書:¥300
合計:¥9,100
入院代
手術・入院費用:¥87,015(限度額適用認定証を適用)
入院セット費用:¥3,245
合計:90,260
トータルでかかった費用
¥126,920(すべて2023年当時の金額)
手術費用はもちろんですが、検査代や診断書などの書類作成代も地味にかかりました。
また、傷病手当金は、仕事ができず給与が支払われなかった場合に、後からお金がもらえる公的医療保険の制度です。
大抵の会社員が対象になるはずなので、入院予定がある方はこちらで確認してみてください。
知っておきたいお金の制度(2026年の一般的な仕組み)
費用そのものだけでなく、負担を軽くする制度を知っておくと安心です。ここでは2026年時点の一般的な仕組みをまとめます。具体的な金額や条件は制度改定や個人の状況で変わるため、正確な数字は加入先や勤務先で確認してください。
- 高額療養費制度:公的医療保険には、1か月(同一月)の医療費の自己負担が一定の上限額を超えた分が払い戻される仕組みがあります。上限額は年齢や所得区分で変わります。具体的な上限額は(加入している健康保険や協会けんぽ等で確認できます)。
- 限度額適用認定証・マイナ保険証:事前に「限度額適用認定証」を用意しておくと、窓口での支払いを上限額までにできます。私の入院費(¥87,015)もこれを適用したものです。近年はマイナ保険証で同様の取り扱いができる場合もありますが、対応状況は医療機関で異なります。
- 傷病手当金:会社員などが病気やケガで働けず給与が出ないとき、加入先から支給される制度です。支給額や支給期間の条件は(勤務先の担当部署や加入先で確認を)。
- 民間の医療保険:加入していれば、入院給付金や手術給付金を受け取れる場合があります。支払い対象や金額は契約内容によって異なるので、入院前に保障内容を確認しておくと安心です。付帯する保険を見直すきっかけにもなります。
保険やカードに付く保障を見直すなら、クレジットカードに付帯する保険の話も参考になると思います。
※制度の適用可否や必要書類は、自己判断せず加入先・勤務先・医療機関に確認してください。
仕事について
先生に「退院してから少なくとも1週間くらいは休んだ方がいい」と言われ、体力に自信もなかったので、退院後約2週間休職しました。
入院期間も合わせるとトータルで3週間ほどの休職でしたが、手続きがたくさんあったので、抜け漏れがないように注意が必要です。
私の場合は、以下の流れで会社とやり取りをし、休職・復職をしました。
- 社内の担当者に休職したい旨を連絡する(労務部や総務部が対象部署になると思います)
※別途、直属の上長にも近いうちに休職することを伝え、引き継ぎを進めました。 - 休職手続きの書類を送ってもらったり、説明を受けたりする
- 主治医に「休職のための診断書」を書いてもらい、会社に提出する(通院日に、診断書を書いてほしいことを先生に伝えました)
- 診断書提出後、会社の産業医と面談する
- 休職申請書を提出する
※休職の手続きはここで完了 - 退院後、主治医に「復職のための診断書」と「傷病手当金申請書」の医師記入欄を書いてもらう
※傷病手当金申請書は、休職期間中に支給される「傷病手当金」をもらうために必要な書類です。 - 「復職のための診断書」提出後、会社の産業医と面談する
- 社内の担当者から連絡が来て、希望出勤日を伝えてその日から復職する
私は病気が見つかってから入院日まで3ヶ月ほど空いたのでゆっくりできましたが、期間が短いとやることが多く、バタバタしそうだと思いました。
特に注意が必要なのは以下3点です。
- 診断書の「必要項目」を事前に会社に確認する
病院によりますが、私の場合はフォーマットがなく、必要項目(患者情報はどこまで必要かなど)を会社に確認するように言われ、少し手間がかかりました。 - 診断書は「休職用」と「復職用」で2枚必要
復職前にも主治医に「復職して大丈夫」という診断書を書いてもらう必要があります。これがないと復職できないので注意です。(私はこれができておらず、予定より復職日が3日遅れました) - 病院に作成を依頼する書類は、通院日にまとめて依頼するとスムーズ
書類作成は電話口だと依頼できなかったり、直接取りに行く必要があったりします。何度も病院に行くのは面倒なので、通院日に依頼すること・聞くことはメモして行くのがおすすめです。
病院側は「診断書は作成しますか?」「傷病手当金の申請書は提出しますか?」といったことは基本的に言ってくれません。(患者さん全員が会社員ではないので当然ですが)
自分に必要なものは、自分で依頼したり聞いたりする必要があると、頭に入れておきましょう。
退院後の生活について
食事について
食事制限はありませんでした。
退院後2日後くらいまでは、あまり体を動かさないことと、入院で胃が少し小さくなったからか、いつもの6割くらいでお腹いっぱいになっていました。
薬について
飲み薬を3種類(痛み止め、抗生剤、抗生剤による胃の刺激を和らげる薬)処方され、毎食後に飲みました。どれも錠剤で飲みやすかったです。
傷口のケアについて
3箇所の傷はボディソープで手を使ってやさしく洗います。
また、「マイクロポア」という専用のテープを3日に1回程度を目安に貼り替えながら、3ヶ月間貼り続けるように言われました。
その他に気をつけたこと
安静にと言われつつも、一日中座っていると筋力が衰えそうだったので、晴れた日は30分程度の散歩をしていました。
とはいえ咳やくしゃみをするとお腹に負担がかかって痛いので、風邪やコロナにかからないよう気をつけました。(咳やくしゃみが止まらなくなったら大変だと思いました)
また、ちょっと笑うくらいは大丈夫ですが、爆笑するとしんどいので、お笑い番組を観たり、面白い人と一緒にいることは避けていました。
退院後の体調の変化
- 退院から1日後(手術から4日後)
お腹の傷がまだ痛く、まっすぐ立って歩くのが難しく、腰が曲がった状態。腰も痛いので湿布を貼って寝ていた。食べられる量もいつもの6割くらい。 - 退院から3日後(手術から7日後)
傷の痛みがだいぶ良くなり、まっすぐ立って歩けるように。逆に癖がついて姿勢が悪くなっていたため、徐々に元の姿勢に戻すよう意識した。まだお腹を反る体勢はきつい。食べられる量は元に戻る。 - 退院から7日後(手術から10日後)
元の姿勢で歩けるようになった。 - 退院から14日後(手術から17日後)
退院後初めての通院で問題ないと診察され、控えるよう言われていた以下のことも可能になりました。(腹筋のようなお腹に負担がかかること以外は、制限がゼロに)- 自転車や車の運転
- 運動や旅行
- 湯船につかる
- 性交渉
- 退院から1ヶ月後(手術から33日後)
お腹の傷もほとんど分からないくらいになり、特におへその傷にはもうテープを貼らなくてOKと言われました。
退院から1ヶ月後の通院で、通院はすべて終了しました。
念のため、半年に1回くらいのペースで経過観察はしたほうがいいとのことだったので、そのペースで通おうと思っています。
まとめ
初めての手術・入院でドキドキしていましたが、痛みは思ったより少なく、手術から1週間もすれば日常生活は問題ないくらいになりました。
デスクワークだけなら仕事復帰も問題なさそうだったので、休職は2週間でも十分だったと思います。
また、休職・復職・傷病手当金の申請にあたって、手術前後でやることは意外とたくさんあるので、何をすべきか、どのタイミングで書類を依頼すべきかをちゃんと管理する必要があります。
そして、分からないこと・質問したいことはまとめて診察を受けたほうがいいです。総合病院は電話で診療科につながるまで時間がかかったり限られたりするので、疑問はできるだけ診察時に解消しておくべきだと感じました。

流れも持ち物も費用も、私の場合はこんな感じだったよ。不安なところは、抱え込まずに主治医に相談してね。

順番が分かると、ちょっと落ち着くね。
私の入院体験の記録は以上です。
卵巣嚢腫という病気、入院、手術に不安を抱えている方の参考に、少しでもなっていれば嬉しいです。症状や治療の判断は自己判断せず、必ず主治医に相談してください。
ご覧いただきありがとうございました。





