ふるさと納税、今年は「いつ寄附するか」で結果が変わります。
総務省が2025年6月に公表した見直しで、2026年10月1日から、ふるさと納税の指定基準が厳しくなります。ざっくり言うと、自治体が募集にかけられる経費の上限が下がり、返礼品の「地場産品」の基準も厳しくなる。同じ返礼品でも、10月以降は寄附額が上がったり、対象から外れたりする可能性があります。

また改定…?去年もポイントの話でバタバタしたのに。

そう。去年のポイント禁止とは別の話で、今度は返礼品そのものに効いてくる。だから9月中の動きが得になりやすい。
何がどう変わるのか、うちならどう動くのか。数字と日付だけ、正確なところを並べます。
2026年10月から何が変わる
変更の柱は2つです。
ひとつめは募集適正基準の見直し。自治体が受け取る寄附金のうち、募集にかけられる経費の割合が、これまでの最大5割から、2029年に向けて段階的に最大4割へ引き下げられます。返礼品の調達費も送料も広報費も、この経費のなかに入ります。使える経費が減れば、返礼品の量や質、あるいは寄附額の設定にしわ寄せが出やすい。ここが読者の財布に直結します。
ふたつめは地場産品基準の厳格化。返礼品には「その区域内で相応(過半)の付加価値が生じていること」が求められるようになります。名前だけ地元、中身は他所、という品は対象から外れる方向。人気だった返礼品が、10月以降はラインナップから消えることもありえます。
制度の根拠は総務省の告示です。2025年6月24日に「指定基準の見直し等」が公表され、2026年6月26日に運用の告示、2026年8月20日には遵守徹底の通知が出ています。くわしくは総務省のふるさと納税トピックスで確認できます。
読者への影響: 「実質値上げ」になりやすい
いちばん現実的な影響は、同じ返礼品でも、10月以降は寄附額が上がりやすいこと。自治体が使える経費が減るぶん、これまで1万円で出せていた品が1万2千円になる、というような調整が起こりえます。もらえる中身が同じで負担だけ増えるなら、体感は値上げです。
もうひとつ、選択肢が狭まる話。地場産品の基準が厳しくなると、いま人気の返礼品の一部が10月以降は姿を消します。狙っている品があるなら、9月のうちに寄附しておくほうが確実。うちは毎年12月にまとめて駆け込む派でした。正直、面倒だと思っていた。でも今年は前倒しに切り替えました。実際にお米はもう頼んだ。

つまり、欲しい返礼品が決まってるなら9月に動いた方がいいってこと?

そう。特に定番の肉とか米で「これ」と決めてるなら、基準が変わる前がいい。控除の上限額だけ先に確認しておこう。
ひとつ補足を。ポイントの話は去年の改定です。ポータルサイト側が寄附にポイントを付けるのは2025年10月から禁止済み。ただし楽天カードなどの決済で貯まるポイントは今も対象です。「5と0のつく日」に楽天カード決済で寄附すれば、いまでも実質の還元は受けられます。まず自分の控除上限を確かめてから、というのは変わりません。
具体例で見る「9月と10月の差」
数字で見たほうが早い。身近な例で考えます。たとえば、いま1万円の寄附でもらえていた地元産のお米5kg。自治体はこの1万円のうち、返礼品の調達費・送料・広報費などを合わせて最大5割まで経費に充てられました。ここが4割に向かって下がると、同じ5kgを届けるのに使えるお金が足りなくなります。
すると自治体が取る手は、だいたい3つです。返礼品の量を減らす(5kgが4kgになる)。寄附額を上げる(1万円が1万2千円になる)。あるいは、その返礼品自体をやめる。どれになるかは自治体しだいですが、寄附する側から見れば、いずれも「前より条件が下がる」方向です。
さらに地場産品の基準。区域内で過半の付加価値、という条件が加わると、他所で作ったものを箱だけ地元、という返礼品は出せなくなります。加工品や日用品のなかには、これで対象から外れるものが出てくるはず。定番の肉・米・海産物のように「明らかにその土地のもの」は残りやすい一方、線引きが微妙な品ほど、9月のうちに押さえておく価値があります。

5kgが4kgになるかもって、地味にこたえるやつ…

でしょ。うちの場合、去年これで「あれ、少なくない?」ってびっくりした返礼品があった。今年は先に頼む。
ワンストップ特例を使うなら、寄附先は5自治体まで。この上限は時期に関係なく効くので、9月に前倒しで寄附しても年内の枠は同じです。書類の提出は年明けに締切が来るので、寄附したらそのつど申請書を出しておくと、あとで慌てません。確定申告する人は、寄附金受領証明書をまとめて保管しておけば大丈夫です。
9月のうちにやること
改定前チェックリスト
- 控除の上限額を確認。年収と家族構成で変わる。シミュレーターで数分
- 欲しい返礼品を先に確保。定番の肉・米・海産物は基準変更の影響を受けやすい
- 決済ポイントの日に合わせる。楽天カードなら「5と0のつく日」を狙う
- ワンストップ特例か確定申告かを決めておく。書類の締切は年明け
- 10月以降に寄附するぶんは、金額と中身が変わる前提で見ておく
ふるさと納税2026年改定 Q&A
Q. 10月以降はふるさと納税をやらない方がいい?
そんなことはありません。控除のしくみ自体は続きます。ただ、同じ品なら寄附額が上がったり、選べる品が減ったりしやすい。「これが欲しい」と決まっているなら9月のうちに、まだ迷っているなら10月以降でも問題ない、という判断でよいと思います。
Q. 去年のポイント禁止と何が違うの?
去年(2025年10月)はポータルサイトが寄附に付けるポイントの禁止でした。今年(2026年10月)は返礼品そのものにかかる基準の話です。経費の上限が下がり、地場産品の条件が厳しくなる。狙う場所が「ポイント」から「返礼品の中身と金額」に移った、と考えるとわかりやすいです。
Q. 楽天ポイントはもう付かないの?
ポータル側の付与は付きませんが、楽天カードなど決済で貯まるぶんは今も対象です。「5と0のつく日」に楽天カードで寄附すれば、実質の還元は受けられます。制度の改定と決済ポイントは別、と切り分けて考えてください。
まとめ: 欲しい品が決まっているなら9月に
- 2026年10月1日から指定基準が厳格化(募集経費の上限引き下げ・地場産品の厳格化)
- 同じ返礼品でも寄附額が上がる/対象から外れる可能性
- 狙う品が決まっているなら9月中の寄附が有利
- 決済ポイント(楽天カード等)は今も対象。上限額の確認が先
始め方から迷っている人は「ふるさと納税のやり方を3ステップで」から。楽天でのポイントの貯め方は「楽天ふるさと納税、ポイント禁止後の使い方」に、食品以外の返礼品は「暮らしが軽くなるおすすめ返礼品4選」にまとめてあります。

結局は「決まってるなら9月に、迷ってるなら上限だけ先に」。うちの場合はもう米を頼んだ。

よし、うちの今年の米、いま頼む。来年の自分がたぶん助かる。