10月、また値札が動きます。
帝国データバンクの調べでは、2026年10月の食品値上げは3,033品目。単月で3千品目を超えるのは、これで4か月連続の高水準です。しょうゆ、みそ、冷凍食品、飲料、お酒。毎日の買い物かごに入るものが、じわっと上がります。

また!? もう何を買っても高い気がするんだけど…気のせい?

気のせいじゃない。1〜11月で1万9千品目が値上げ済み。今年は去年より多くなりそうだ。ただ、上がる分野は偏ってる。そこを知っておくと守れる。
何が、どれくらい上がるのか。うちの家計はどこを締めればいいのか。順に見ます。
10月は3,000品目超。上がるのは酒・飲料・調味料が中心
帝国データバンクが8月末にまとめた調査では、10月の値上げは3,033品目。単月で2千品目を超えるのは4か月続いています。1月からの累計は1万9千品目を超え、今年は前年(2万609品目)を上回る見通し。値上げが特別なことではなくなってきました。
理由は原材料高が9割。そこにエネルギー費、円安、中東情勢が重なります。ここは家庭でどうにもできない部分。だからこそ、上がる分野を先に知って動くほうが早いです。
10月に目立つのは、酒類・飲料。値上げ品目のおよそ半分を占めます。背景には10月の酒税改正もあって、発泡酒・新ジャンル(第3のビール)・チューハイは増税で上がる一方、ビールは税が下がります。同じお酒でも上がるものと下がるものがあるわけです。次いで多いのがしょうゆ・みそなどの調味料と、冷凍・加工食品。具体名で見ると効いてくる金額が見えてきます。
| メーカー・品目 | 値上げ幅(報道ベース) |
|---|---|
| 正田醤油(しょうゆ) | 最大25% |
| ミツカン(業務用210品) | 約4〜20% |
| キリンビバレッジ(飲料) | 約5〜18% |
| マルちゃん 生めん | 約8〜14% |
| 亀田製菓(菓子42品) | 約3〜17% |
| ライオン(日用品159製品) | 約4〜25% |
食品だけでなく、洗剤や歯みがきといった日用品も上がります。ライオンは159製品を約4〜25%の値上げ。毎日使うハンドソープや洗剤は、買う頻度が高いぶん、じわじわ効いてきます。食品ほど話題になりませんが、家計への効き方はあなどれません。数字の出どころは帝国データバンクの調査と、品目を細かく追った値上げ一覧の報道です。
お酒の話は、少しややこしいので分けて書きます。10月は酒税の改正がある月で、ビール系飲料の税率が近づいていく途中の段階にあたります。ざっくり言うと、税が下がるのはビール。上がるのは発泡酒・新ジャンル(第3のビール)・チューハイです。これまで「安いから」と発泡酒や第3のビールを選んでいた人ほど、割安感が薄れていきます。晩酌が習慣なら、ここは種類を見直すだけで月の出費が変わるポイント。うちは正直、第3のビール派だったので、今回はちょっと考え中です。
毎月いくら増える?ふたり暮らしの試算
ざっくり試算です。値上げ対象の商品を月に1万円ぶん買っていて、平均1割上がったとすると、月1,000円・年12,000円の負担増。金額だけ見ると小さいです。でも、これは「対象商品ぶん」だけの話。外食や光熱費、通信費と合わせると、家計全体ではもっと重く感じます。私はこの「じわじわ」を去年すっかり甘く見ていました。気づいたときには、月の食費が数千円ふくらんでいたんです。

年で1万2千円か…じわじわ効くね。しかも気づかないうちに減ってる感じ。

そう、気づきにくいのが値上げのこわいところ。だから、上がる前に動く。うちは保存きくものを9月のうちにまとめ買いして、ふるさと納税で米と調味料を先に確保してる。
正直に言うと、うちも去年は「気づいたら食費が増えてた」でした。今年はやり方を変えて、しょうゆ・みそ・レトルト・飲料みたいに日持ちして必ず使うものを値上げ前に買っておく。お酒は、上がる発泡酒より下がるビールに寄せる。こういう小さな選び直しの積み重ねで、月1,000円くらいは十分に戻せます。
もうひとつ効くのがふるさと納税。米・肉・調味料といった食料品を返礼品でまとめて確保しておけば、値上げの影響を受ける買い物そのものを減らせます。10月からは返礼品の基準も変わるので、狙いがあるなら早めが安心です。
ただ、まとめ買いはやりすぎると逆効果です。安いからと買い込んで、賞味期限を切らしてしまえば、その時点で損。うちのルールは「必ず使う・日持ちする・置き場所がある」の3つがそろったものだけ、と決めています。しょうゆ、みりん、レトルトのカレー、常温の飲料あたりが定番。冷凍庫に余裕があるなら、値上げ幅の大きい冷凍食品を少し多めにしておくのも手です。逆に、生鮮品や日持ちしないものは、いつもどおり特売のときに買えば十分。焦らず、上がるものと下がるものを見分けて、動く順番を決めるだけです。
制度の変わり方は「ふるさと納税、2026年10月から実質値上げ?」に、食費そのものの整え方は「ふたり暮らしの食費」にまとめています。
10月までにやる家計の先手
値上げに負けないチェックリスト
- 日持ちするものは9月のうちに。調味料・レトルト・飲料・お茶など
- ふるさと納税で食料品を確保。米・肉・調味料を返礼品で先取り(10月の基準変更前に)
- お酒は種類で選ぶ。発泡酒・チューハイは増税、ビールは減税。10月からは逆転も
- 固定費を1つ見直す。通信費やサブスクを削れば、食費の値上げ分は相殺できる
- 特売・ポイントデーにまとめる。買う日をそろえるだけで実質値引き
「食費より先に固定費」という人は、「固定費の見直し」や「スマホ代が1万円超えの見直し」から手をつけると、値上げぶんを丸ごと打ち消せることもあります。
2026年10月の値上げ Q&A
Q. 10月は何品目が上がるの?
帝国データバンクの8月末時点の集計で3,033品目です。単月で3千品目を超えるのは高い水準で、2千品目超えは4か月続いています。1〜11月の累計は1万9千品目を超え、今年は前年を上回る見通しです。
Q. 特に上がるのは何?
酒類・飲料が品目のおよそ半分を占めます。次いで、しょうゆ・みそなどの調味料、冷凍・加工食品。正田醤油は最大25%、キリンビバレッジの飲料は約5〜18%など、日常的に買うものが並びます。お酒は10月の酒税改正で、発泡酒・チューハイが上がりビールが下がる点も覚えておくと得です。
Q. 家計はいくら増える?
値上げ対象を月1万円ぶん買い、平均1割上がったとすると月1,000円・年12,000円が目安です。買うものや量で変わりますが、「気づかないうちに増える」のが値上げの特徴なので、先に手を打つほど効きます。
まとめ: 上がる分野を知って、先に動く
- 2026年10月の食品値上げは3,033品目(帝国データバンク)
- 中心は酒類・飲料・調味料・加工食品。日用品も上がる
- 家計は対象商品ぶんで月+1,000円・年+12,000円が目安
- 日持ちするものは9月に、食料品はふるさと納税で先取り、固定費を1つ見直す

値上げは止められない。でも「何がいつ上がるか」を知ってると、動く順番を先に決められる。

よーし、今日は日持ちする調味料をまとめ買いして、ビールで乾杯だ!…あ、これは減税だから堂々と飲める。