PayPay銀行が、11月1日から円普通預金「ステップアップ円預金」の金利を引き上げます。残高によって年0.4%〜0.7%、PayPayポイントの受け取り設定をすれば最大年0.8%相当に。久しぶりに「改悪」ではなく「改善」のネット銀行ニュースです。

改悪じゃなくて改善!? 最近こんなニュース見た気がしないニャ!

年齢と残高で率が変わる仕組みだから、自分がどの段に入るかを先に確認したほうがいい。
新しい金利の中身と、受け取り設定を忘れると0.1%分を取りこぼす点までまとめます。
残高100万円なら年0.7%。29歳以下と30歳以上で段階が違う
PayPay銀行は2026年9月18日、公式サイトで円普通預金「ステップアップ円預金」の金利改定を発表しました。ケータイWatchや日本経済新聞も同じ内容で報じています。適用開始は2026年11月1日からです。
金利は残高に応じて段階的に上がる仕組みで、29歳以下と30歳以上で区切りの残高が少し違います。29歳以下は残高1円以上で年0.4%、5万円以上で0.5%、10万円以上で0.6%、100万円以上1,000万円までで0.7%。30歳以上は1円以上で0.4%、5万円以上で0.5%、50万円以上で0.6%、200万円以上1,000万円までで0.7%です。29歳以下のほうが同じ率に達するまでの残高が低く設定されています。
| 残高 | 29歳以下 | 30歳以上 |
|---|---|---|
| 1円以上 | 年0.4% | 年0.4% |
| 5万円以上 | 年0.5% | 年0.5% |
| 10万円以上 | 年0.6% | ― |
| 50万円以上 | ― | 年0.6% |
| 100万円以上1,000万円まで | 年0.7% | ― |
| 200万円以上1,000万円まで | ― | 年0.7% |
ここに「PayPayポイント受け取り設定」を済ませておくと、利息に加えて残高に対し年0.1%相当のPayPayポイントがもらえます。つまり最高で年0.7%の金利+年0.1%のポイントで、実質年0.8%相当まで届く計算です。1,000万円を超えた部分には、この優遇金利は適用されません。
同じ11月1日、良くなる銀行と悪くなる銀行が同時に出てくる
正直、ネット銀行の金利・ポイント改定といえば、ここ最近はずっと「改悪」の話しか見てきませんでした。うちの場合、V NEOBANKの口座も持っているのですが、同じ11月1日から改定されるデビット還元率は1.5%から1.25%へ下がります。同じタイミングで片方は上がり、片方は下がる。資産を一つの銀行に集めすぎず、条件が動いたら都度見直す必要性を実感します。
では実際にどれくらいお得になるのか。残高100万円を預けている29歳以下の人なら、年0.7%の利息で年7,000円(税引前)。これにポイント0.1%分の1,000円相当が乗って、合計8,000円相当になります。メガバンクの普通預金金利は年0.001%程度なので、同じ100万円でも10円しかつきません。差は大きい。ただし上限の1,000万円を超えた部分には優遇が付かないので、預けすぎても意味がない点は覚えておきたいところです。

ポイントの受け取り設定って、自動でついてるんじゃないの?

違う。設定していない人は利息だけで、0.1%分のポイントはもらえない。アプリの設定画面を一度見ておく必要がある。
設定を忘れていると、同じ残高を預けていても0.1%分をまるごと取りこぼすことになります。地味に差が大きい。他のネット銀行の普通預金と比べたいなら、スルガ銀行のスマ口座(年0.400%)をまとめたスルガ銀行スマ口座の記事や、デビットカードの還元率・年会費を並べたネット銀行デビットカード比較も見比べの参考になります。並べてみると、0.400%という数字も決して低くはないのですが、PayPay銀行は残高を増やすほど段階的に上がる設計なので、まとまったお金を一つの口座に置いている人ほど今回の改定の恩恵を受けやすい形です。
残高50万円の場合も計算してみます。29歳以下なら10万円以上の段(0.6%)に入るので年300円、ポイント分500円で合計800円相当。30歳以上は5万円以上の段(0.5%)のままなので年250円、ポイント分500円で合計750円相当です。わずか50円の差ですが、残高が増えるほど差は開いていきます。普段からPayPayで決済している人なら、ポイントの受け取り先をPayPay銀行にまとめておくだけで、支払いと貯蓄の両方でポイントが積み上がる形になります。わが家はPayPay決済の比率が高いので、この手の「設定だけで増える」系の改定は見逃さないようにしています。
金利そのものは年0.7%でも、1,000万円を預けて初めて年7万円。正直、それだけで大きく生活が変わる額ではありません。ただ、固定費や変動費をすでに見直したあとの「置いておくだけのお金」にとっては、確実に積み上がる数字です。生活費の節約術や楽天ポイントの貯め方で支出側を削った分を、どの銀行に置いておくかという出口側の工夫として今回の改定は使えます。節約だけに意識が向きがちですが、預け先を選ぶのも立派な家計管理のひとつです。
11月1日までにやること
ステップアップ円預金を取りこぼさない段取り
- アプリでPayPayポイントの受け取り設定を確認。未設定だと0.1%分が付かない
- 自分の年齢区分での残高の段差を確認。29歳以下と30歳以上で基準が違う
- 残高が1,000万円を超えていないか確認。超えた分には優遇が付かない
- 他行の普通預金・デビット条件と見比べる。金利だけでなく手数料も含めて比較
- 適用は11月1日から。10月中に設定を済ませておけば初月から反映される
FAQ
Q. 何もしなくても金利は上がる?
基本の利息部分(年0.4〜0.7%)は口座があれば自動で適用されます。ただしPayPayポイント分の年0.1%相当は、アプリで受け取り設定をしていないと付きません。
Q. 29歳以下と30歳以上、どちらが得?
最終的に届く上限金利(年0.7%)は同じですが、29歳以下のほうが少ない残高でより高い段階に届きます。同じ100万円を預けるなら、29歳以下はすでに0.7%の段に入っていますが、30歳以上はまだ0.6%の段です。
Q. ステップアップ円預金とは別に、普通預金はある?
PayPay銀行には通常の円普通預金もありますが、今回の優遇金利が付くのは「ステップアップ円預金」です。口座開設時や設定画面で、どちらに資金が入っているか確認しておくと安心です。
まとめ
PayPay銀行のステップアップ円預金は、11月1日から残高に応じて年0.4〜0.7%、ポイント設定込みで最大0.8%相当まで上がります。同じ日に改悪されるV NEOBANKとは対照的な動きです。設定一つで取れる0.1%分は、今のうちにアプリを開いて確認しておく価値があります。

設定は1分で終わる。11月1日を待たず、今日アプリを開いておこう。

たまには得するニュース、もっとあってほしいニャ!
