2020年、新型コロナウイルスの流行でマスク不足が起きたころ、洗って繰り返し使える布マスクが一気に注目されました。この記事は、当時さまざまな洗える布マスクを調べて選び方をまとめた記録です。
ウイルスの飛沫感染を防ぐためにマスクを着ける機会が増え、洗える布マスクの商品も次々と登場しました。


洗えるマスクを使ってみたいけど、種類がありすぎてどれを選べばいいのか分からないよ。何を基準にすればいいの?

選ぶときに見るポイントは7つ。洗い方や素材、形を押さえれば、自分に合った1枚が見つかるよ。
ここでは洗える布マスクの選び方を、7つのポイントにまとめました。メリットや注意点も記録しているので、布マスクが気になる方や購入を迷っている方の参考になればうれしいです。
洗える系の布マスク購入~。
潜水マスクと聞いた時はなんじゃ?!と思ったけど、水着素材で出来たマスク😷
薄くて手触りが良いのでこれから良いかも?とりあえず、試してみまーす。
クロッツ というブランドで大分の会社が製造販売してます👍️ pic.twitter.com/kZz4RVXH6K— なかっち (@opera_dance) June 7, 2020
(2020年当時)このように、水着素材のものなど、さまざまな企業がいろいろな種類の洗える布マスクを売り出していました。
洗えるマスクのメリット
2019年までは不織布の使い捨てマスクが主流でしたが、新型コロナウイルスの大流行でマスク不足に陥り、洗って何度も使える布マスクに注目が集まるようになりました。
何度も使えること以外にも、メリットはたくさんあります。使い捨てマスクより洗える布マスクをおすすめする理由を以下にまとめました。
- 何度も使える
⇒コスパが良い、環境に優しい - 様々な素材
⇒肌への優しさ、保湿性、付け心地などから選べる - おしゃれな商品がたくさんある
何度も使える

洗えるマスクの最大のメリットは、洗って繰り返し使えることです。使い捨てマスクは1日または数時間で捨てるため、毎日使うとマスク代もばかになりません。
その点、洗えるマスクは数十回以上使えるのでコスパが良いです。
例えば…
- 2,000円/50枚入りの不織布マスク⇒1日あたり40円
- 500円/1枚の洗えるマスク⇒1ヶ月利用すると1日あたり16円
このように、1枚あたり500円〜1,000円程度の洗えるマスクでも、1か月ほど使えば不織布マスクよりお得になります。
ただし、商品によってはすぐにボロボロになることもあります。素材ごとの取り扱いや推奨される使用頻度もチェックし、本当にコスパがいいか確認しておくといいでしょう。
また、毎日使い捨てないのでゴミの量が少なく済むのも魅力の一つです。
様々な素材

不織布は主にポリプロピレンという水分を吸収しにくい素材でできており、蒸れが生じて雑菌が繁殖しやすい環境にもなりえます。マスクの水分が蒸発するときに肌の内側からも水分を奪い、乾燥を招きやすくなります。
しかも布と比べて肌触りが悪く、擦れて肌荒れするリスクもあります。
一方、布マスクに多く使われる綿は吸水性と通気性が高いため、息に含まれる水分でマスク内に適度な湿度が保たれます。通気性がいいので息苦しさは半減し、「蒸れ・雑菌・乾燥」という悪循環を回避できます。
綿やシルクなどの天然素材は肌触りもよく、不織布より肌荒れしにくいと言えるでしょう。
ポリエステルやポリウレタンなどの合成繊維が使われることもあり、こちらは付け心地の良さなど機能面に長けています。自分の好みに合わせて素材を選べるのは魅力的です。
おしゃれな商品がたくさんある
不織布マスクは基本的に白。あってもグレーや黒がほとんどです。一方、布マスクはカラフルなものや個性的なデザインのものなど、ファッションや気分に合わせて選べます。
学校や職場にはシンプルな白を、お出かけやイベントには可愛いデザインを使うなど、分けて使うこともできます。気に入ったデザインのマスクなら、着けるのも楽しくなりますね。

コスパが良くてエコ。肌にやさしくて呼吸もしやすいから快適!しかもおしゃれなマスクを選べば、着けるのも楽しくなるね。
おしゃれマスクはこちらの記事にまとめています。
洗える布マスクの選び方7つのポイント
洗えるマスクにはメリットがたくさんありました。ただし、一口に洗えるマスクといっても機能や形など種類はさまざまです。
自分にぴったりのマスクを見つけやすくするために、以下の7つのポイントを押さえていきましょう。
1. 洗う方法
洗濯機で「ジャブジャブ洗えるタイプ」と、「丁寧に手洗いしなければならないタイプ」の2種類があります。何度も使うものなので、利便性を求めるなら洗濯機でも洗えるタイプを選びましょう。
ただし、洗濯機より手洗いのほうがマスクにかかる負担を軽減できます。他の洗濯物と一緒に洗うと、汚れがマスクに移り衛生面でもよくありません。長く清潔に使い続けたいなら手洗いがいいでしょう。
素材によっては使える洗剤が限られる場合もあります。誤った洗濯方法や使えない洗剤で洗うと本来の性能が落ちるため、必ず確認してから洗濯しましょう。
2. 洗える回数
洗えるマスクとはいえ、何度も洗うとフィルター機能が低下し、ウイルスを防ぐ効果も下がります。布をメインにしたマスクは比較的洗える回数が多く、ポリウレタンなどは3回程度で交換するのが基準です。
コスパ重視で長く使うなら、複数回洗っても性能が落ちないものを選ぶのがおすすめです。
3. マスクの形
洗えるマスクも一般的なマスク同様、主に3つのタイプの形があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分が一番使い心地の良いものを選ぶことが大事です。
ストライプ状にラインが引かれている「プリーツ型」

引用:楽天市場公式サイト
一番よく見かける形です。横方向に段が入っており、顔の大きさに合わせて縦幅を自由に変えられます。ワイヤー入りなら鼻にフィットさせることもでき、サイズがわからない方にもおすすめです。
一方、洗濯機などでゴシゴシ洗うと形が崩れやすいのがデメリット。やさしく洗って成形してから干すなど、お手入れに手間がかかりやすいです。
- マスクの大きさが定まらない人
- 同じ種類のマスクを家族など何人かで使いたい人
- お手入れに多少の手間がかかっても構わない人
鼻と口を覆う部分が平たい「平型」

引用:楽天市場公式サイト
ガーゼマスクで使われる平型は、顔に生地が触れる面積が多いため保温・保湿性に優れています。平面なのでフィット感は少なく、ウイルスなどをブロックするにはあまり向いていません。
どちらかというと外出時より室内での使用に向いているマスクです。就寝時や乾燥しやすい飛行機内など、喉のケアにおすすめです。
- 室内で乾燥を防ぎたい人
真ん中から左右に立体的に分かれている「立体型」

引用:楽天市場公式サイト
顔周りにフィットし、ブロック機能が高い立体型マスクは、花粉やPM2.5などの細かいものを防ぎたいときに活躍します。口や鼻周りに生地が当たらない設計なので、口紅やファンデーションが色移りしにくいのも魅力です。
マスクの中にゆとりがあるのでしゃべりやすく、息苦しさを感じにくいのもポイント。耳が痛くなりにくいデザインも出てきているので、一般的なゴム紐タイプが苦手な方にも向いています。
- あらゆるものからの侵入を防ぎたい人
- 化粧の色移りが気になる人
- 話しやすさを重視する人(接客業など)
- ゴム紐タイプが苦手な人

総合的に機能が優れているのは立体型。プリーツ型・平型・立体型で迷ったら、立体型を選ぶのがおすすめだよ。
4. サイズ

顔にフィットさせ、マスクの機能を果たしやすくするには、適切な大きさのマスクを選ぶことが大切です。大きすぎるとウイルスの侵入や拡散を防ぎにくく、小さすぎると窮屈でストレスになります。
自分に合ったサイズの基準として、「日本衛生材料工業連合会(JHPIA)」が推奨する測り方があります。

- 親指と人差し指でL字形を作る。
- L字形にした状態で親指を耳の付け根の一番高いところに当て、人差し指を鼻の付け根から1cm下のところに当てる。
- 親指から人差し指までの長さがサイズの目安になる。
- 子供用サイズ:9cm〜11cm
- 小さめサイズ:10.5cm〜12.5cm
- 普通サイズ:12cm〜14.5cm
- 大きめサイズ:14cm以上
自分のサイズが分かったら、マスクのサイズを確認してから購入するようにしましょう。
便利な調節タイプも

引用:楽天市場公式サイト
ぴったりのサイズを使っていても、洗っているうちに紐が伸びてしまうことがあります。そのときのために、紐の調節ができるものを選んでおくと便利です。
紐を結んで調節するタイプと、アジャスターで長さを変えるタイプがあります。見た目はあまり良くありませんが、髪や耳の後ろに隠れると思えばそこまで気になりません。
5. 素材
使い捨てマスクに使われる不織布では肌荒れしやすいという方は多いはず。洗えるマスクはコットン、シルク、ポリエステルなどさまざまな素材から作られています。
素材ごとに取り扱い方が異なるので、以下の表を参考にしてください。
| 素材 | メリット | デメリット |
| 綿 | 付け心地がよく、耐熱性が高い | 洗うと縮みやすい |
| 麻 | 付け心地がよく、防臭効果がある | 洗うと縮みやすい |
| ポリエステル | シワになりにくく、通気性が高い | 静電気が発生しやすく、吸水性や吸湿性が低い |
| ポリウレタン | 伸縮性に優れ、ウイルスを通しづらい | 静電気が発生しやすく、水分で劣化しやすい |
コットンなど天然繊維の生地は肌触りが柔らかく、肌への刺激が少ないのが特徴です。ただし水に通すと縮みやすく、管理面での課題が残ります。
合成繊維のポリエステルやポリウレタンは、軽くて柔らかく、息苦しくなりにくいなど機能面で優秀です。ただし静電気が発生しやすく、肌が弱い方は注意が必要。使用回数も限られるのでコスパはよくありません。
肌触りの良さを優先するなら
⇒天然素材(綿、麻、コットンetc)
機能性を優先するなら
⇒合成繊維(ポリエステル、ポリウレタンetc)
6. 機能

引用:楽天市場公式サイト
繰り返し洗える布マスクは、素材本来の機能のほか、独自の加工で機能性をプラスしたものもたくさんあります。具体的には速乾性・冷感・保湿性・花粉対策・抗菌加工・防臭効果・フィット感などさまざまです。
毎日ずっと着けるなら抗菌や防臭効果を高めた衛生的なマスクを、暑い地域や季節には速乾性が高いマスクを選ぶといった具合です。
また、マスクの構造はシンプルな1枚構造から、内側に不織布やフィルター、ガーゼを入れるポケットが付いた3層タイプまであります。息苦しさが気になるなら、フィルターのないシンプルな構造や通気性に特化したマスクを選ぶといいでしょう。
7. デザイン
色々なデザインから選べるのも布マスクの魅力の一つ。スタイリッシュでシンプルなものから、レースやリボンが付いた可愛らしいものまでさまざまです。
使い捨てマスクとそっくりの見た目のものもあり、TPOやコーディネートに合わせて選べます。今後も毎日身に着けることを考えて、デザイン面でも妥協しないようにしましょう。
洗えるマスクの注意点

洗えるマスクは優れた機能がありますが、以下のような注意点もあるので購入前にチェックしておきましょう。
- 一度洗ってから使用する
- 誤った洗い方をするとマスクの性能が落ちる
- ウイルスの感染・侵入を完全に防ぐものではない

洗えるマスクって、買ってすぐ着けちゃダメなの?

多くのメーカーが一度洗ってから使うことをすすめているよ。それに医療用ではないから、ウイルスを完全に防げるわけではない点も忘れずにね。
マスクは直接口に触れるものなので、当たり前ですが清潔である必要があります。袋を開けた時点でも清潔だと思いますが、多くのメーカーが一度洗ってから使用することを推奨しています。
また、使用後も必ず毎日洗うようにしましょう。布マスクは手洗いが適しており、少し手間はかかりますが1枚ずつ洗うのがおすすめです。他の洗濯物やマスクから菌やウイルスが付着するのを防ぐことにもつながります。
誤った洗い方をすると、せっかくのマスクの効果が半減してしまうので注意しましょう。
また、医療用マスクではないので完全にウイルスを防げるものではありません。アパレルメーカーなど、医療の知識のない企業が作っているものも多くあります。あくまでも「ウイルス感染のリスクを軽減するもの」と考え、日ごろから手洗いうがいなども心掛けましょう。
まとめ:洗える布マスクの選び方
- 洗えるマスクは「何度も使える・様々な素材・おしゃれ」というメリットがある
- 丁寧に手洗いし、複数回洗っても性能が落ちないマスクを選ぶとコスパが良い
- マスクの形は「プリーツ型・平型・立体型」の3タイプ
- 適切な大きさのマスクを選び、紐が調節できるものだと安心
- 肌触りの良さや機能性が不織布より優れている
- 速乾性や抗菌防臭など、好みに合わせてプラスαの機能も考慮する
- おしゃれな商品も多いので、お気に入りのデザインを選べる
- 洗い方に注意し、マスクに頼りすぎないよう心掛ける
洗える布マスクは機能や素材など、たくさんの種類があります。調べたなかで(2020年当時)、感染を防ぎやすいと感じたのは以下のようなマスクでした。
- 形:立体型
- サイズ:自分にピッタリ
- 耳掛けの紐:調節できるタイプ
- 素材:ウイルスを通しづらいポリウレタン
あとは洗い方に注意すれば、マスクの機能の劣化を最小限にできます。少し値段が高くても、何度も使うことを考えればコスパはいいので、洗える布マスクはこれからも活躍しそうです。

お気に入りのデザインで7つのポイントを押さえれば、マスク選びも楽しくなりそう!

