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ダイビングした日に飛行機は乗れる?帰りの便から逆算する旅程

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ダイビングした日に飛行機は乗れる?帰りの便から逆算する旅程

この記事でわかること

  • 潜ったあとすぐ飛行機に乗ってはいけない理由(減圧症のしくみ)
  • DANが示す、搭乗までにあける時間の目安
  • 帰りの便から逆算した、2泊3日・3泊4日の旅程の組み方

沖縄や離島で潜って、翌朝の便で帰る。よくある旅程です。でも、この「潜った翌日に飛行機」は、組み方をまちがえると体に負担がかかります。潜ったあとすぐ高いところへ行くのは避ける、という目安があるからです。ここでは、その理由と時間の目安、そして帰りの便から逆算する旅程の作り方をまとめました。数字はDANという団体の目安に沿っています。守れば安全、という保証ではない点も、あわせてお伝えします。

ちょっぴー
ちょっぴー

最終日の朝に潜って、そのまま空港ってダメなのニャ?せっかくの旅行なのに…

ろっぐ
ろっぐ

それがいちばん危ない組み方なんだ。潜ったあと、体に窒素が残ってる。その状態で気圧の低い機内に上がると、リスクが上がる。だから時間をあけるんだよ。

なぜ潜ったあとすぐ飛行機に乗ってはいけないのか

理由は、体に残った窒素です。ダイビング中は、まわりの水圧が高いため、呼吸する空気の窒素が体に溶け込みます。水面に上がるとゆっくり抜けていきますが、抜けきるには時間がかかります。窒素がまだ残っているうちに飛行機で高いところへ上がると、機内は気圧が下がっているため、溶けていた窒素が体の中で気泡になりやすくなります。これが減圧症(DCS)につながる、とされています。

飛行機の中は、地上と同じ気圧ではありません。DANによれば、機内はおおむね標高6,000〜8,000フィート相当まで気圧が下げられています(DAN「Flying After Diving」・2026年9月確認)。海の底とは真逆の環境へ、短時間で移動することになります。だから、間に休息の時間をとります。

搭乗までにあける時間の目安(DAN)

どれくらいあければいいのか。DAN(Divers Alert Network)は、次を目安として示しています。

潜り方搭乗までの最低の目安
無減圧の1回の潜水最低12時間
1日に複数回、または複数日にわたる潜水最低18時間
減圧停止をともなう潜水(テクニカル等)18時間よりさらに長く(明確な時間の指定なし)

この数字は、DANが2002年のワークショップに基づいて示している目安です(出典:同DANページ、2026年9月確認)。ここで強く伝えたいのは、DAN自身が「これらはリスクを下げるための目安であり、減圧症を必ず防げると保証するものではない」と明記していることです。つまり「18時間あけたから絶対に安全」とは言えません。だから、ここでも「◯時間なら大丈夫」とは書きません。正直、ここはけちらないほうがいいと思います。時間には、できるだけ余裕を。実際、ショップによっては団体の目安よりさらに長くとるよう案内するところもあります。

ちょっぴー
ちょっぴー

「あければ安全」じゃなくて「リスクを下げる目安」なのニャ。余裕をもたせるのが大事なのね。

到着日に潜るのはいい?

「行きの飛行機で着いた、その日に潜る」は、帰りとは逆なので、減圧症の観点では問題になりにくいとされています。心配なのは、あくまで「潜ったあとに乗る」ほうです。ただし、長距離移動の直後は体が疲れています。時差や寝不足があると、体調のチェック(後述)がしにくくなります。到着日に潜るなら、無理のないプランにしておくと安心です。

帰りの便から逆算した旅程表

時間の目安が分かったら、旅程は「帰りの便」から逆算して組みます。潜る日を先に決めるのではなく、飛行機の時刻から、最後に潜れる時間を引き算します。

日程組み方の例(1回の無減圧潜水=12時間以上あける場合)
2泊3日1日目:移動・海に慣れる/2日目:ダイビング(午前中に終える)/3日目:飛行機(前日午前に潜れば、翌朝の便まで十分あけやすい)
3泊4日1日目:移動/2〜3日目:ダイビング/最終日は潜らず観光・買い物にして飛行機。複数日潜るなら18時間以上を意識

コツは、最終日を「潜らない日」にすることです。前日の午前中までに潜り終えて、最終日は海に入らず、のんびり過ごしてから空港へ向かう。この形なら、時間の目安を確保しやすくなります。飛行機の予約は、この逆算をしてからにすると失敗しません。宮古島ならジェットスターで宮古島へ行く記事、羽田発なら羽田のJAL・ANAの記事も参考にどうぞ。

高い場所へ移動するときも同じ

気をつけたいのは、飛行機だけではありません。潜ったあとに高い山や峠を車で越えるときも、気圧が下がります。沖縄本島から高台のホテルへ、離島から山越えのドライブへ、といった移動も、同じ考え方で余裕をもってください。標高の高い場所への移動を予定しているなら、ショップに伝えて相談するのが安心です。

体に違和感が出たら

潜ったあとに、関節の痛み、しびれ、強い疲れ、皮膚のかゆみや発疹、めまいなどが出たら、減圧症の可能性が考えられます。我慢して飛行機に乗るのは避けてください。まずショップやダイビングの緊急連絡先(DAN JAPAN など)に相談し、医療機関の受診を検討します。「たぶん大丈夫」で自己判断しないことが、いちばんの安全策です。

よくある質問(FAQ)

Q. 潜った何時間後なら飛行機に乗れますか?

DANは、無減圧の1回の潜水で最低12時間、複数回・複数日なら最低18時間を目安としています(2026年9月確認)。ただしDAN自身が「守っても減圧症を防ぐ保証ではない」としているため、ここでは「◯時間なら安全」とは書きません。できるだけ余裕をもたせ、ショップの案内にも従ってください。

Q. 体験ダイビングでも同じですか?

体験ダイビングでも水中で窒素は体に溶け込みます。基本の考え方は同じです。とくに1日に2本潜る体験プランは「複数回」にあたるため、より長めにあける意識が必要です。当日のプランと帰りの便を、ショップに伝えて相談してください。

Q. シュノーケリングだけなら気にしなくていい?

シュノーケリングは水中に長く潜り続けないため、この心配は基本的にいりません。心配なのは、タンクを背負って潜るダイビングのほうです。違いはダイビングとシュノーケリングの違いにまとめています。

旅の計画は、潜る日ではなく、帰る便から。ここさえ押さえれば、最終日にあわてることはありません。時間はけちらず、たっぷり。海の思い出を、体調で台無しにしないための、いちばん大事な準備です。

この記事は一般的な情報のまとめで、医療上の助言ではありません。体調や持病に不安があるときは、参加前にショップへ申告し、医師に相談してください。減圧症が疑われるときは、自己判断せず専門の連絡先・医療機関に相談してください。

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