パラオといえばダイビングのイメージが強いですが、ボンベを背負わないシュノーケリングでも海の中をのぞくことができます。パラオ政府観光局も、ダイビングだけでなくシュノーケリングやカヤックを楽しめる場所として紹介しています。
ただ、パラオは自然を守るルールがとても細かい国です。日焼け止めの成分まで決まりがあり、エリアによっては許可証も必要です。ここでは、初めての人が知っておきたいことを、パラオ政府観光局と外務省の情報をもとにまとめました。

泳ぐのそんなに得意じゃないんだけど、シュノーケリングってできるのかな…。

ライフジャケットを着て、ガイド付きのツアーに入れば、浮いたまま海の中を見られるよ。泳ぎに自信がない人ほどツアーを選ぶのがいいと思う。
この記事の要点
- 初心者はガイド付きツアーが基本。ロックアイランドは許可証が必要で、ツアー会社経由でも取得できる
- ロックアイランドの許可証は5日間有効で50米ドル、ジェリーフィッシュレイク込みは5日間100米ドル(観光局の案内)
- パラオでは2020年からサンゴに有害とされる日焼け止めが禁止。使えるのは酸化亜鉛・酸化チタンだけが有効成分のもの
- 外務省は、パラオで日本人の水難事故による死亡事案があったと記載している
- サンゴや生き物に触らない・踏まない・持ち帰らないのが基本のマナー
初心者はツアーで参加するのが基本
パラオの海遊びは、多くの場合ボートで沖に出ます。パラオ政府観光局は、ホテルやツアー会社の多くはコロールに集まっていて、ロックアイランドへはほとんどのツアー会社が案内していると書いています。自分でボートを用意するのは現実的ではないので、初めてならガイド付きのツアーに申し込むのがいちばん安心です。
ツアーを選ぶときに確認したいのは、次のような点です。料金や内容は会社によって違うので、申し込み前に一つずつ聞いてみてください。
| 確認すること | 見るポイント |
|---|---|
| ライフジャケットの貸し出し | 全員分あるか、サイズが合うか。子ども用があるか |
| ガイドの人数と言語 | 参加人数に対してガイドが何人か。日本語で説明が受けられるか |
| 許可証の扱い | ロックアイランドの許可証をツアー会社で手配してくれるか、料金に含まれるか |
| 初心者への対応 | 泳げない人向けの練習や、浮き具の用意があるか |
| 道具のレンタル | マスク・シュノーケル・フィンを借りられるか |
| 昼食と水 | 食事や飲み水の容器が用意されるか |
最後の「容器」にはパラオらしい理由があります。観光局の環境の取り組みのページによると、パラオでは責任ある観光教育法(Responsible Tourism Education Act)によって、ツアー会社はプラスチックごみを減らすため、くり返し使える食事用・飲み物用の容器をお客さんに用意することになっています。
ロックアイランドの許可証と料金
パラオ政府観光局の案内では、海のアクティビティでロックアイランド・サザンラグーン(ユネスコの世界遺産)を訪れるには許可証が必要です。
| 許可証 | 有効期間 | 料金 | 入手先 |
|---|---|---|---|
| ロックアイランド許可証 | 5日間 | 50米ドル | コロール州のレンジャー事務所、または認可を受けたツアー会社 |
| ジェリーフィッシュレイク許可証(ロックアイランド許可証を含む) | 5日間 | 100米ドル | 同上 |
ツアー会社を通して取得できるので、個人で窓口に行く必要はないことが多いはずです。ただ、料金がツアー代に含まれるかどうかは会社によって違うので、申し込みのときに確かめておきましょう。ロックアイランドとジェリーフィッシュレイクについては ロックアイランドとジェリーフィッシュレイク でくわしく紹介しています。

許可証が5日間有効ってことは、何回か海に出るならまとめて使えるんだね。

そう。旅の後半に海の日を集めておけば、1枚で足りることもあると思う。日程を組むときに意識してみて。
観光局が紹介しているスポット
パラオ政府観光局のダイビング紹介ページでは、ダイビングの合間に立ち寄れる場所として、いくつかのスポットが紹介されています。シュノーケリングツアーのコースに入っていることもあるので、名前を覚えておくとツアー選びに役立ちます。
- ニッコー湾(Nikko Bay):多様なサンゴ礁が広がる湾。観光局は、シュノーケリングで人気の見どころとして「アインシュタイン・コーラル(脳のような形のサンゴ)」を挙げています。ボートでもカヤックでも訪れられるとのことです
- ミルキーウェイ:やわらかい石灰質の泥がたまった、ターコイズ色の入り江として紹介されています
- ナチュラルアーチ:ロックアイランドの中にある、石灰岩が自然に削られてできたアーチです
観光局は、ダイビングのポイントはその日の天気や潮を見てガイドが選ぶため、事前に場所を約束することはできないと説明しています。シュノーケリングでも、海の状態で行き先が変わることはあると考えておくと、がっかりせずにすみます。
ボンベを使って深く潜りたくなったら、パラオの代表的なダイビングスポット も読んでみてください。
パラオで守りたいルールとマナー
日焼け止めは「サンゴにやさしい」ものだけ
パラオ政府観光局によると、パラオは2020年1月1日から、サンゴに有害とされる、またはその疑いがある日焼け止めを禁止しています。使えるのは、有効成分が酸化亜鉛または酸化チタンだけのミネラル系の日焼け止めで、パラベン、トリクロサン、トリクロカルバン、フェノキシエタノールを含まないものです。手持ちのものが合うか分からなければ、現地でも買えると案内されています。
パラオ誓約(Palau Pledge)
パラオに入国するときは、パスポートに押されるスタンプの「パラオ誓約」に署名します。観光局の説明では、自然環境を守り、地元の伝統を尊重することを約束するものです。海の中でも、この約束を守る気持ちで行動したいところです。
サンゴや生き物との付き合い方
サンゴは岩のように見えても生き物です。立ったり、つかまったり、フィンで蹴ったりしないようにしましょう。観光局は、ナポレオンフィッシュ(メガネモチノウオ)やカンムリブダイが保護種であること、2009年に世界初のサメの保護区ができたことを紹介しています。見るだけにして、追いかけたり触ったりしないのがマナーです。浅い場所でサンゴを踏みそうになったら、無理に立たずにガイドを呼ぶほうが安全だと私は思います。
ライフジャケットは泳げる人も着る
外務省の海外安全ホームページ(安全対策基礎データ)には、パラオで日本人の水難事故による死亡事案が起きていると書かれています。流れのある場所や、足のつかない沖に出ることもあるので、泳ぎに自信がある人でもライフジャケットを着ておくと安心です。体調がすぐれない日やお酒を飲んだあとは、海に入らない判断も大切です。そのほかの注意点は パラオの治安と旅行の注意点 にまとめています。
パラオの宿を探すなら PR
パラオのホテルは、多くが中心地のコロール周辺に集まっています。Trip.comなら日付と人数を入れて、コロールのホテルの空室と料金をまとめて比べられます。
よくある質問
泳げなくてもシュノーケリングはできますか?
ライフジャケットを着ればうくことはできます。泳ぎに不安がある人は、初心者への対応があるガイド付きツアーを選び、申し込みのときに泳げないことを伝えておきましょう。
日焼け止めは日本から持って行けますか?
パラオの基準に合うものなら使えます。有効成分が酸化亜鉛または酸化チタンだけで、パラベンなど指定の成分を含まないものが条件です。分からなければ現地でも買えると観光局は案内しています。
許可証は自分で買う必要がありますか?
観光局によると、コロール州のレンジャー事務所のほか、認可を受けたツアー会社でも取得できます。ツアーに申し込む場合は、許可証の手配と料金の扱いを確認してください。
何を持って行けばいいですか?
水着、ラッシュガード、タオル、パラオの基準に合う日焼け止め、飲み水などが基本です。持ち物の全体は持ち物チェックリストの記事で確認できます。
まとめ
- 初めてならガイド付きツアーに参加し、ライフジャケットを着る
- ロックアイランドは許可証が必要(5日間50米ドル、ジェリーフィッシュレイク込み5日間100米ドル)
- 日焼け止めは酸化亜鉛・酸化チタンだけが有効成分のものに限られる
- ニッコー湾などのスポットがあるが、行き先は当日の海の状態で変わることがある
- サンゴや生き物には触らない・踏まない・持ち帰らない
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※この記事の料金・条件は、2026年9月19日にパラオ政府観光局、外務省 海外安全ホームページで確認した内容です。料金や条件は変わることがあるので、申し込む前に公式サイトでもう一度確かめてください。
