この記事でわかること
- 申し込み時に書く「健康チェック(医療質問票)」の意味
- 生理中・持病・妊娠中に、事前に確認しておきたいこと
- 可否を自分で決めず、医師とショップに相談する理由
体は、料金や持ち物とは分けて考えたいところです。ここで扱うのは、生理・持病・妊娠、そして当日の体調。どれも、外から「大丈夫」と言い切れないものです。ここでは、可否を断定しません。決めるのは、あなたと医師です。かわりに、何を確認し、誰に相談すればいいかを、公的な資料にそって静かにまとめました。最後の判断は、医師とショップにゆだねてください。

持病があると、そもそも申し込めないのかニャ…?聞くのもちょっと不安ニャ。

だめと決まってるわけじゃないよ。ただ、確認する手順がある。それを知っておくと、落ち着いて相談できる。
申し込み時に書く「健康チェック(医療質問票)」とは
体験ダイビングやライセンス講習の前には、健康状態を確認する紙を書きます。国内では、DAN JAPAN(日本海洋レジャー安全・振興協会)が関わる形で、2020年に「ダイバーメディカル/参加者チェックシート」と、医師向けの「ダイビングメディカルガイドライン」が用意されています(DAN JAPAN 医療関連ページ・2026年9月確認)。ぜんそく、心臓、耳の病気、てんかん、妊娠の可能性などの項目に、あてはまるかを答えていきます。
この紙は、参加を断るための書類ではありません。安全に潜れる状態かを、あらかじめ確かめるためのものです。だから、正直に書くのが何より大事です。隠して潜って何かあるより、書いて相談するほうが、ずっと安全です。
「はい」が付いたら、医師の確認が要ることがある
チェックシートの項目に「はい」が付くと、ダイビングの前に医師の診断や、健康診断書の提出を求められることがあります。DAN JAPANは、一般的でない疾病を持つ人向けに医療相談の窓口を設けており、実際に受診できる医師のネットワーク(DD NET)も案内しています。つまり、「はい」が付いても道が閉じるわけではなく、医師に見てもらったうえで判断する、という手順に進むだけです。時間に余裕をもって、早めに相談しておくと安心です。
生理中に気をつけたいこと
生理中のダイビングについては、医学的に「絶対にだめ」と定めた公的な基準は、はっきりとは見当たりません。だからこそ、断定は避けます。気にしておきたいのは、医学よりも体調と快適さのほうです。だるさや貧血ぎみの日は、無理をしない。体が冷えると、より疲れやすくなります。衛生面が気になる場合は、参加のしかたをショップに相談できます。体調がすぐれない日は、生理に限らず見合わせる判断も選べます。自分の体の調子を、いちばんの目安にしてください。
持病・服薬がある場合
ぜんそく、心臓や血圧の病気、糖尿病、てんかん、耳や鼻の疾患。これらは、水圧のかかる環境と関わることがあります。持病や飲んでいる薬がある人は、可否を自分で判断せず、必ずチェックシートに書き、医師に相談してください。薬の飲み合わせや、当日の体調への影響も、医師や薬剤師が確認する範囲です。ここで「この病気なら大丈夫」と書くことはしません。耳の不安がある人は、耳抜きのやり方とできないときの考え方もあわせて読んでおくと、相談がしやすくなります。
妊娠中・妊娠の可能性がある場合
妊娠中、または妊娠の可能性がある場合については、慎重に考えます。潜水で体にたまる窒素が、胎児にどう影響するかは、はっきりとは分かっていません。この「分かっていない」を理由に、医療やダイビングの資料では、妊娠中はダイビングを控えることが広く勧められています。チェックシートにも妊娠の項目があります。可能性がある段階を含め、まずは主治医に相談してください。ここでも、可否を当サイトで判定することはしません。

「分からない」ことは、無理に踏み込まない。これが体を守る考え方だよ。
当日の体調不良(寝不足・二日酔い・風邪)
持病がなくても、当日の体調は毎回ちがいます。寝不足、二日酔い、風邪気味。どれも、耳抜きのしにくさや疲れやすさにつながります。とくに鼻やのどの炎症は、耳抜きに影響します。「せっかく予約したから」で押し切らないでください。体調が悪い日は、見合わせる判断も、正しい選択です。潜ったあとの飛行機の時間にも体調は関わるので、旅程はダイビング後の飛行機は何時間あけるかと合わせて、余裕をもって組んでおくと安心です。
健康チェックには、どんな項目がある?
チェックシートの項目は、体のいろいろな部分にわたります。代表的なものを挙げると、ぜんそくや呼吸の病気、心臓・血圧、過去の気胸、てんかんや発作、糖尿病、耳や鼻・副鼻腔の手術歴、そして妊娠の可能性。これらに心当たりがあると、「はい」を付けることになります。項目は指導団体で少しずつ違いますが、聞かれる中身は近いです。あてはまる数が多くても、落ち込まなくて大丈夫。医師に見てもらう手順に進むだけです。
迷ったときの相談先も知っておくと心強いです。DAN JAPANは、緊急時以外のダイビングと健康の相談を受ける「メディカル・インフォメーション・ライン」を用意しています。一般的でない病気を持つ人からの相談にも対応しています。ショップに聞きにくいことは、こうした窓口を使う手もあります。ひとりで抱えず、専門家に一度たずねる。それが、遠回りに見えていちばん早い道です。
早めに動くと、間に合う
「はい」が付いて医師の確認が要るとなると、旅行の直前では間に合わないことがあります。診断書の準備には、日数がかかることもあるからです。だから、持病や気になることがある人は、予約する前に動くのがコツです。まずショップに、どんな書類が必要か聞く。次に、かかりつけの医師に相談する。この順番で早めに進めておけば、当日を落ち着いて迎えられます。旅先で「書類がなくて潜れなかった」は、いちばん避けたい結末です。準備は、思い立った日に始めるのが正解です。
よくある質問(FAQ)
Q. 生理中でも体験ダイビングはできますか?
医学的に一律で禁止する公的な基準ははっきりせず、当サイトでは可否を断定しません。だるさや冷え、衛生面が気になる日は無理をしないのが安心です。参加のしかたはショップに相談でき、体調がすぐれなければ見合わせる選択もできます。
Q. 持病があると参加できませんか?
病気の種類や状態によります。健康チェックに正直に記入し、医師に相談する手順に進みます。「はい」が付いても道が閉じるわけではなく、医師の確認を経て判断されます。自己判断はしないでください。
Q. 妊娠中はダイビングしていいですか?
胎児への影響がはっきり分かっていないため、控えることが広く勧められています。可能性がある段階を含め、まず主治医に相談してください。当サイトでは可否を判定しません。
体のことは、はっきりしないほど、慎重にいきます。正直に書いて、分からないことは医師に聞く。それが、また次も潜れる体を守る、いちばん確かな準備です。安心して任せられるショップの見分け方はダイビングショップの選び方にまとめました。
この記事は一般的な情報のまとめで、医療上の助言ではありません。生理・持病・服薬・妊娠・当日の体調に関する可否は、当サイトでは判断できません。参加前に健康チェックへ正直に記入し、必ず医師およびショップに相談してください。症状や治療については主治医にご相談ください。